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最新ハイエンドオーディオ、本当のところ 第9回

DSDやバランス駆動を備えた高級ポータブルプレーヤー

ハイレゾ機の定番、第2世代Astell&Kernを比較試聴 (3/4)

2014年09月28日 12時00分更新

文● 編集部

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いずれも重厚感がある金属外装、モデルごとに細かな調整も

 ポータブル機器ということで、携帯性やデザインを重視する向きもあると思う。AK100は手のひらに入るほどコンパクトでハイレゾ対応という点の驚きもあったが、第2世代機はいずれも3.31型と大きな有機ELディスプレーを備え、そのぶん本体も大型化している。フットプリントは少し小型のスマートフォンぐらいであり、特にAK240は17.5mmと薄型ノートぐらいの厚さがある。

ジェラルミン製筐体のAK240。正面から見ると直方体に斜めから光を当てたような変わった雰囲気だが、実際の製品を見てみるとなかなかに重厚感がある。
裏側はカーボン素材を使用。こちらも高級感がある。裏面パネルの処理は各モデルとも共通感があるが、よく見るとテクスチャーが異なる。

 本体素材はAK240がジェラルミンで背面にはカーボンプレートを使用。AK120II/AK100IIがアルミ合金製となる。デザインイメージは幾何学的というかだまし絵のようなAK240は異色だが、スリムで縦長のAK120II/AK100IIはサイズやカラーは違うが似ている。金属外装の質感という意味ではどれも十分だ。エントリーのAK100IIでも10万円を超す実売価格ということもあり、なので高級感という意味では申し分ない。

AK120IIとAK100IIはデザインイメージが近く、本体の色が異なる点や高さの違いなどが相違点。画面サイズや薄さなどは変わらない。

 特にAKシリーズの特徴でもあるダイヤルを使ったインターフェースはモノとしての質感にもこだわっている印象。タッチ操作も可能だが、やはりボリュームなどはメカニカル操作で調整したいもの。適度な引っかかり感があり、上質なモノを使っているという認識をより強くする。時計などを持つのと同じで高級なガジェットになればなるほど、単純な機能だけではなくフィーリングが重視されるので、こういったこだわりは評価したい点となる。

こちらも背面は高級感のあるカーボン素材。AK120IIは明るい雰囲気のシルバー系、AK100IIは少しくらいダークシルバー系のカラーリング。
薄さや幅はほぼ一緒だが、高さが若干違う点がわかる。

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