いつでもどこでも仕事に便利
大和研究所でタブレット開発を指揮している加藤敬幸部長は、ThinkPad 10を「いつでもどこでも仕事に便利」な端末であると位置づけ下記の5点を満たす特徴を取り入れたと話す。
- 携帯性と堅牢性の両立
- 仕事をこなせるパフォーマンスと使い易さ
- 豊富で便利なアクセサリ
- ビジネスをサポートするWindowsプラットフォーム
- ThinkPad 10インダストリアルデザイン
まず携帯性と堅牢性の両立という面では、本体カバーをThinkPad Tablet 2のプラスチックからアルミ合金に変更。1.2mmから0.8mmと約33%薄型化している。同時に液晶パネルのタッチモジュールも15%薄型化。第3世代のGorilla Glassを採用することで、従来の3.85mmから3.25mmと1mmの薄型化した。これは軽量化にも貢献しており、16:9パネルから16:10パネルに変更し、ガラス部分の面積が107%増加したにもかかわらず、重量は約72gから約59gに軽量化している。
単純に薄型・軽量化しただけではThinkPadのクオリティーを保てない。部品を固定するためのフレームにはマグネシウム合金を使用しているが、ここは液晶パネルや額縁部分と一体化させて強化している。今回もフルサイズのUSB端子を装備しているが、本体が大幅に薄型化したことにより、遊びが極端にない。コネクターの抜き差し時にひねるなどして力が加わると本体の破損の原因になるため、メタルブラケットで重点的に強化した。
今回もほかのThinkPadと同等の品質評価基準を採用しているが、ThinkPad Tablet、ThinkPad Tablet 2から引き続き、タブレット専用の評価基準も取り入れている。特にかばんに入れて満員電車に乗る際などに重要な、曲げ試験は重点的に実施している。
また本体の小型化に伴いアンテナ位置もシビアになるが、本来電波を通さないアルミカバーでも問題なく使えるよう調整を実施。LTE/Wi-Fi用のアンテナの両方で最大42%の削減を実施している。これらはサプライヤーとの協業で実施したものだ。
