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XiaomiがSamsungを抜いて、ついにスマホで中国トップに

2014年08月05日 19時50分更新

文● 末岡洋子

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 中国のスマートフォン市場において、同国の新興ベンダーXiaomi(シャオミ)がSamsungを追い越しトップとなった。世界ではシェアトップのSamsungだが、中国は世界最大のスマートフォン市場であり、折しもXiaomiは中国外に展開を図っているところ。中国市場での成長によりXiaomiは世界市場でもトップ5入りするなど、今回の中国市場での王座交代が意味するものは大きいと言えそうだ。

 この結果は、調査会社の英Canalysが、2014年第2四半期(4~6月期)の中国スマートフォン市場調査として8月5日に発表したものだ。同期の中国でのスマートフォン出荷台数は約1億850万台。これは世界における37%を占める。

 第2四半期最大のニュースは、Xiaomiが初めてシェアトップの座についたことだ。同期のXiaomiは中国内で約1499万台を出荷し、14%のシェアを占めた。年間成長率は240%と驚異的な成長を遂げたことになる。

 「Xiaomiは桁外れの成功をおさめた」「ほんの1年までニッチプレイヤーだったのが、世界最大市場をリードするスマートフォンベンダーに成長した」とCanalysはその躍進ぶりを形容している。Samsungがふるわなかったことも加勢していると認めつつも、Xiaomiがさまざまな価格帯の機種をそろえ、ローカル市場にアピールするUI「MIUI」にフォーカスしたことなどが奏功し、出荷台数を増やす戦略を確実に実行に移したと分析している。中でも廉価版の「RedMi」は大きな後押しになったとのことだ。

発表されたばかりのXiaomiの新フラグシップ「Mi 4」

 Samsungは2011年第4四半期から守ってきた首位の座をXiaomiに譲り、2位に転落した。出荷台数は前年同期比で15%のマイナス成長で1322万台にとどまった。シェアは12%。Canalysでは一因として、中国でスタートしたLTEに合わせて対応端末の需要が急速に高まっており、その対応のために出荷台数が減少したとしている。この原因は一時的なものだが、中国市場の競争が激化しておりSamsungがリーダーの座を再構築するのはそれほど簡単ではないだろう、とも付記している。

 なお、前四半期である2014年第1四半期はXiaomiのシェアは10.7%で、初めてトップ3に入ったところだった。トップはSamsungで、シェアは18.3%だった。3ヵ月の間にXiaomiは一気に王座を奪ったことになる。

地場メーカーが3分の2を占める中国スマホ市場

 そんなSamsungにはその下のLenovoが僅差で迫っており、出荷台数は1302万台、シェアは12%。4位は1272万台を出荷したYulong(宇竜・酷派、Coolpad)で、シェアは12%。5位はHuaweiで11%となっている(2位、3位、4位とすべてシェア値は12%だが、これはCanalysが公開した数値では小数点以下を省略しているため)。

 このように上位5社中、Samsung以外はすべて地元ベンダーとなり、世界最大の中国市場は国内ベンダーが占める傾向が明らかになった。上位10社まで広げるとAppleが加わり、2社だけ国外ベンダーとなる。Xiaomi、Lenovo、Yulong、Huawei、BBK、ZTE、OPPO、K-Touchの8社の合計の出荷台数は7070万台で、全体の65%を占める。

 SamsungとAppleの合計は2000万台で、合計のシェアは18%。Appleの順位は10位以内であることしかわからないが、年間成長率は58%で「比較的堅調」としている。最大手China MobileのLTEサービスを利用したいユーザーが購入できる「数少ないハイエンドスマートフォンの1機種」だったことが背景にあるという。

 合わせて公開された世界のスマートフォン市場では、Samsungが26%のシェアを獲得して首位、2位はApple(シェア12%)、3位はHuawei(7%)、4位はLenovo(5位)となった。Xiaomiはまだ97%を中国市場で出荷しているにも関わらず、すでに世界市場で5%のシェアをとり5位に食い込んだ。

 Xiaomiは現在国外展開を進めており、すでに進出したシンガポール、台湾などに加え、年内にインドネシア、ロシア、タイ、トルコなどの市場に拡大する計画だ。国内での成功を国外でも再現できるかについて、Canalysは楽観はしていない。「Xiaomiは国際ブランドを作り上げ、さまざまな市場向けにMIUIをローカライズする必要がある」とし、オンラインの直販モデルをスケールさせていくことと合わせて課題としている。


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