本日シャープから発表された4K液晶テレビ「AQUOS U20」(9月10日発売予定)は、同社では初となる4K解像度の中小型モデルだ。
50V型の「LC-50U20」(予想実売価格32万5000円前後)と40V型の「LC-40U20」(同25万円前後)の2機種を用意。4Kテレビとして比較的買いやすい価格となっている。
ただし、両機種とも無線LANとBluetoothを内蔵しMiracastに対応。USB HDDへの長時間録画が可能なほか、3Dコンテンツの表示にも対応するなど、機能は充実している。
HEVCデコーダーを内蔵しており、今年の10月に開始予定の4K VODサービス「ひかりTV 4K」に対応。また、HDMI 2.0に対応しており、同社の4Kレコーダーと組み合わせることで4K試験放送の視聴も可能だ。
フルHD(2K)の放送や映像についても、「AQUOS 4K-Master Engine PRO」の搭載により高精細にアップスケーリングが行なえる。
液晶パネル表面は低反射処理が施され(モスアイパネルではない)、外光の写り込みなどを防ぐ。液晶パネルはVA方式で、バックライトはエッジ式。バックライトの部分制御は行なわない。
スタンド部が波のように曲がった「フローティングデザイン」を採用するのも特徴。スリムなフレームを採用することで、浮揚感を高めている。
本体下方背面の左右にはバスレフ式のBOXスピーカーを搭載。スピーカーには4.5×10cmという大口径のものを採用する。また、「新・AudioEngine」により、音をクリアにしつつ音像の定位をを改善。リスニングエリアも広がっている。
4Kの中小型モデルを投入するシャープの戦略
同社の調査によれば、テレビ全体の実売台数のうち、4Kテレビが占める割合は直近で3.3%とのこと。ただし、今年1月の時点で1.2%だったことを考えれば躍進しているといえる。そして、その3.3%の構成比の中で約30%を占めるのが52V型以下の中小型モデルとなっている。
そこで今回、40~50V型の4Kテレビを投入したわけだが、同社いわく他社も含めて手薄なゾーンであり、そこに製品を投入することにより4Kテレビの裾野を広げる狙いがあるとのことだ。