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EMCによる怒濤の新製品発表レポート第2弾

データレイクへ向かうIsilon、大幅に機能強化したXtremIO

2014年08月01日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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7月31日、EMCジャパンはスケールアウトNASの「EMC Isilon」、オールフラッシュアレイ「EMC XtremIO」の新製品・新機能を発表。EMC Forum内で行なわれた製品発表会では、同日発表されたVMAX3とともに強化ポイントが担当者から説明された。

新プラットフォーム投入!フラッシュ対応も強化したIsilon

 スケールアウトNASのIsilonに関しては、新しいハードウェアとソフトウェアのアップデートが発表された。新機能の概要やIsilonが目指す「データレイク」の構想についてはEMCジャパン アイシロン事業本部 部長 倉橋秀則氏が説明した。

EMCジャパン アイシロン事業本部 部長 倉橋秀則氏

 新プラットフォームはハイトランザクション用の「S210」とハイスループット用の「X410」が投入された。

 S210は6コアのIvy Bridgeデュアルコアプロセッサーを採用し、既存モデルに比べノード当たりのIOPSを2倍、クラスター当たりで375万IOPSを実現。フレキシブルな設定や展開が可能で、レンダリングやアニメーション、アナリスティック、チップ設計、大規模なトランザクションに最適だという。X410はIvy Bridge 8コアプロセッサーを採用し、スループットは70%増加した。容量と性能のバランスがポイントで、Hadoopアナリスティック、コンテンツストリーミング、ホームディレクトリなどに向いているとのこと。

ハイトランザクション用の「S210」

ハイスループット用の「X410」

 IsilonのソフトウェアであるOneFSは7.1.1にバージョンアップし、フラッシュの利用を効率化する「SmartFlash」に対応した。従来、Isilonではメタデータの格納のみフラッシュの利用をサポートしていたが、SmartFlashによりデータのキャッシュとして利用できるようになる。

データのキャッシュとしてフラッシュを利用可能にするSmartFlash

 こうしたIsilonが目指すのは、さまざまな非構造化データを統合して管理するデータレイクの構想だ。IDCの調査によると、非構造化データは、2017年には134EBに拡大し、世界のエンタープライズストレージの総出荷容量の8割に達するという。こうしたデータ拡大の中、従来型のファイル共有、HPC、バックアップのほか、次世代のアナリスティック、クラウド、オブジェクトなどのデータもまとめてIsilonのデータプールに保存。さまざまなプロトコルから用途に合わせて取り出せるというコンセプトだ。

Isilonのデータレイクでは、さまざまなプロトコルでデータを取り出すことが可能になる

 Isilonは、従来から幅広いプロトコル・APIをサポートしてきたか、新たに4Kストリーミングまで可能なSMBマルチチャネルに対応。今後、HDFS 2.3やOpenStack SWIFTへの対応も予定している。

充実したデータサービスを提供するXtremIO

 オールフラッシュアレイのXtremIOも新モデルと拡張が施された。登壇したEMCジャパン システムズ エンジニアリング本部の笹沼 伸行氏は、XtrmeIOが発売6ヶ月で1億ドルの売上、40PB以上の出荷実績を実現し、史上もっとも急成長しているオールフラッシュアレイになったとアピール。この勢いを加速させるべく、エントリー向け製品の拡充と機能面での大幅な拡充を図ったと説明した。

EMCジャパン システムズ エンジニアリング本部 プロダクト ソリューション統括部 エマージングテクノロジー製品担当 シニアシステムズエンジニア 笹沼 伸行氏

 現行のXtremIOは、X-Brickという単位を組み合わせ、10~80TBの物理容量を実現しているが、新たにStarter X-Brickとして物理容量5TBののモデルを追加。ハーフシェルフから導入可能で、最大10TBまで無停止で拡張できるという。価格は2672万円(税別)から。

5TBのStarter X-Brickを投入。10TBまで拡張可能

 第3四半期中には12のアクティブコントローラーで、6つの20TB X-Brickをサポート。IOPSを50%向上するほか、最大120TBまでの容量を実現できるという。

 また、従来のシンプロビジョニング、インラインでの重複排除、独自のデータ保護機能に加え、保存済みデータの暗号化、最大4倍のインライン圧縮、ライタブル(書き込み可能な)スナップショット機能を追加する。新機能を搭載したソフトウェアは無償でアップデートが可能。

性能や機能、トポロジ、容量予約などの制約がないライタブル(書き込み可能な)スナップショット機能

 さらに新たに投入された「XtremIO Xpect More」のプログラムでは、最長7年間、年間サポート費用を初年度価格のまま据え置くほか、仕様に適合し、他の対抗卒でも満たすことができなかった場合、3年間のキャッシュバック保証が提供される。サポート契約期間中に持続性上限の95%以上に達した場合に、SSDを交換するというフラッシュ エンデュアランス保護も提供。長期に渡って、安心して製品を利用できるようにしていくという。

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