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2.5インチSSD 2014夏の頂上決定戦 第3回

コスパ優秀な「MX100」で、大容量&爆速のSSD RAID構築に挑戦

2014年08月02日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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OS上からも簡単に
RAIDを構築できる

 RAIDを構築するSSDをチップセット制御のSATA3(6Gbps)ポートに接続し、マザーボードのSATA動作モードを「RAID」に切り替えたら、RAID構築の準備は完了だ。RAID構築はBIOS(UEFI)とOS上の「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」のユーティリティーから行なえる。

 RAID領域にOSをクリーンインストールする場合は、BIOS(UEFI)起動直後に表示されるRAIDコントローラー画面で「Ctrl」と「I」キー(マザーボードで違うことも)を押してRAIDを構築するのがマストだが、今使っているシステムSSD/HDDの内容をクローンアプリでコピーする場合やRAIDストレージを追加する場合は、OS上から構築するのがラクだ。

 BIOS(UEFI)の設定はやや昔の記事だが、こちらで解説しているので、今回はOS上からの構築手順を紹介していこう。

 まずは「Intel Rapid Storage Technology (Intel RST) RAID Driver」とともにインストールされ、自動で起動している「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」のユーティリティーをデスクトップ画面右下の通知領域などから呼び出そう。あとはウィザードに沿って、RAIDの動作モード、構築するドライブなどを選択するだけで簡単にRAIDを構築可能だ。

通知領域などから「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」のユーティリティーを起動する

RAIDを構築するSSDが認識されているのを確認し、「作成」タブをクリックする

「最適化されたディスクのパフォーマンス(RAID0)」を選択し、「次へ」をクリック

RAID0を構築するSSDを選択。「名前」は、管理しやすい名称に変更するのもあり。「ボリュームサイズ」はデフォルトの最大容量で問題ない

「詳細設定」タブをクリックし、「データストライプサイズ」を選び、「次へ」をクリック。なお、ストライプサイズは、データを分散読み書きするときのブロックサイズで、アクセス性能に影響する

「詳細設定」タブをクリックし、「データストライプサイズ」を選び、「次へ」をクリック。なお、ストライプサイズは、データを分散読み書きするときのブロックサイズで、アクセス性能に影響する

作成したRAID領域は「管理」から確認できる。通常のSSD/HDDと同じように「ディスクの管理」でパーティションやフォーマットを行なえばオーケーだ

最大リード1000MB/sオーバーの
大容量SSDが完成!!

 ここからは、構築したRAID0の性能を定番ベンチマークの「CrystalDiskMark」と「ATTO Disk Benchmark」でチェックしていこう。ベンチマークはストライプサイズ4KB、8KB、16KB、32KB、64KB、128KBの6パターンすべてで行なっているので構築する際の参考にしてもらいたい。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4790K」(4GHz/TB時4.4GHz)
マザーボード ASRok「Z97 Extreme4」(Intel Z97 Express)
メモリー PC3-12800 8GB×2
システムSSD CFD「CSSD-S6T256NHG5Q」(256GB)
テストSSD Crucial「CT512MX100SSD1」(512GB)×2台
グラフィックス Intel HD Graphics 4600
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD)
OS Windows8.1 Pro(64ビット)

 なお、RAID領域のベンチマークは、計測ごとに数値がぶれる傾向にあるので、各々5回実行し、最も結果が良かったものを出している。とくにランダムは100MB/s近く違うこともある点は覚えておいてほしい。

→次のページヘ続く (気になるベンチマーク結果は?

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