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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第366回

ニコン「D600」と全域F4レンズで猛暑の中の猫を撮る!

2014年08月01日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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主人を待つ(?)塀の上の猫

 うれしいのは駐車場より塀の上や屋根の上にいる猫。さすがに真夏の猫は屋根にはなかなかのぼってくれないが(だって暑いもの)、塀の上でくつろいでるヤツを発見。街中猫はやっぱ街っぽい場所にいて欲しい。

日が傾いて日陰になった塀の上で飼い主を待ってるんだかなんだか、可愛い首輪をした猫がすぐ脇を人が歩いても構わずのんびりしておりました(2014年7月 ニコン D600)

日が傾いて日陰になった塀の上で飼い主を待ってるんだかなんだか、可愛い首輪をした猫がすぐ脇を人が歩いても構わずのんびりしておりました(2014年7月 ニコン D600)

 狭い坂道の塀の上にちょこんと座ってて、こっちは少し坂の上から狙ってるので、塀の上の猫なのに正面に見えるというおいしい状況。首輪をしてるから飼い猫。

 飼い主が帰ってくるのを待ってるのか、塀の上からちょこちょこと顔を出しながら路地を行き交う人を眺めていたのだ。

 にしてもさすが猫。猫に気づかず通り過ぎる人には目もくれないのに、ちょっと遠くからカメラを構えたらとたんに見つかった。

 こっちがじっと動かずにいたら、向こうも気にならなくなったらしく、その場で後ろ足でぼりぼり。そこを撮らせてもらった。

 最後はふらふらと歩いてたら突然目の前を斜めに横切っていった猫を。一瞬のことなので構図を考えてる暇もなく、広角で道路ごとパシャリ。

歩いて行く猫の後ろ姿をとっさに(2014年7月 ニコン D600)

歩いて行く猫の後ろ姿をとっさに(2014年7月 ニコン D600)

 この後どこに行くのかな、と後ろ姿を追うと、どうも道路を渡ろうとしたら私がいたのでちょっと遠回りをしたということらしい。邪魔をしちゃったか。

 渡ったあと壁沿いにそっと戻っていく。

真横から歩いて行く猫を、スクーターとの位置関係がちょうどよくなるタイミングを見計らって撮影

真横から歩いて行く猫を、スクーターとの位置関係がちょうどよくなるタイミングを見計らって撮影

 そして狭いところに落ち着いてこっちを観察。水飲み用の皿があるところからして、そこが居場所なのだろう。

日差しが当たる場所に落ち着いた猫。暑かろう。日向だと陰影が強くてキリッとした写りになり、目もぎゅっと細くなって、日陰で見たときとは雰囲気ががらっと変わるのがまたよい(2014年7月 ニコン D600)

日差しが当たる場所に落ち着いた猫。暑かろう。日向だと陰影が強くてキリッとした写りになり、目もぎゅっと細くなって、日陰で見たときとは雰囲気ががらっと変わるのがまたよい(2014年7月 ニコン D600)

 ニラんでるように見えるけど、たぶん、まぶしいだけなのです。そういうことにしておく。

 おうちに辿り着いた猫を追い回すのは無粋なので、遠くからそっと撮って退散したのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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