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実は海外でも凄いLINE、好業績を支える海外「現地化」戦略

2014年07月31日 05時46分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 株式上場によって時価総額が1兆円を超えるのではないかと、なにかと話題を集めるLINE。30日に発表した2014年第2四半期(4~6月期)の業績では、売上額が前四半期比17.5%増の212億円を記録。基幹事業であるLINE事業でも売上額が前四半期比25%増、前年同期比146%増の182億円にのぼり、その勢いは当面、衰えることはなさそうだ。

LINE事業の業績推移
LINE事業の業績推移

 同社の強みは、LINE事業が国内はもとより海外でも規模を大きく拡大している点にある。無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」の登録ユーザー数は、LINEサービスの開始から約3年を経た6月24日において、世界中で4億7000万人を突破している。このうち国内ユーザー数は、7月15日に「LINE オーディション」を発表した際に5200万人としているため、少なくとも4億人以上は海外のユーザーだと考えられる。

 ここまでワールドワイドに広がるLINEの海外戦略でキーワードとなるのは「現地化」だ。2014年第2四半期の業績発表でもこの点に触れており、「LINE Creators Market」の提供により、LINEの世界展開においてスタンプの現地化が加速したという。「LINE Creators Market」とは、LINEアプリで利用できるLINEスタンプを自作して売ったり、他のオリジナルのLINEスタンプを買ったりできるプラットフォーム。誰もがLINEスタンプのクリエイターになれることから、LINEスタンプの海外現地化が進んでいる。

 ゲーム事業においても、7月から提供エリアを拡大した欧米および東アジア市場で「LINE:ディズニー ツムツム」が好調。タイでは、その国の文化や市場環境に特化して対応したゲーム「LINE I am Wukung」を提供するなど、現地化を推進している。同社は今後も、各国市場への現地化を通して、海外での利用および売上を更に加速させていく方針だ。

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