このページの本文へ

LINEモールで定額配送・匿名発送、個人間取引を円滑に

2014年07月30日 04時52分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」を運営するLINEは30日、LINEユーザー向けのスマホを使ったECサービス「LINE MALL(モール)」に定額配送サービス「LINE配送」を導入した。同サービスは、物流サービス会社のフェリシモとの連携による。

 LINEモールは、LINEユーザー間で誰もが手軽に、スマホを使いオンライン上で商品を出品したり購入したりできるEコマースサービス。スマホで撮影した写真を利用し、販売価格を設定して出品ボタンを押せば、出品することが可能。LINEアプリと連携し、自分が出品した商品やお気に入りの商品をLINE経由で友人などに勧められる。

LINE配送の導入前後の比較
LINE配送の導入前後の比較

 出品者は出品時の価格に商品配送料を上乗せするが、今回スタートしたLINE配送により、配送料は荷物の大きさによる定額制となった。そのため、従来は送付先の遠近によって配送料が変動した分だけ利益も異なったが、今後は出品者がこうしたリスクを負うことがなくなる。

LINE配送による送料比較
LINE配送による送料比較

 また、これまでは売買成立後、出品者が宅配便を手配して購入者へ直接、商品を発送していたが、LINE配送では、出品者がフェリシモの物流拠点に商品を送り、そこから購入者への宅配はフェリシモが代行する。フェリシモから購入者への宅配伝票に出品者の住所等は記載されないため、出品者にとっては結果的に匿名での発送が可能となる。

 LINE配送によって、より安心・安全に個人間の取引を行うことができるようになる。これまで個人間の取引に躊躇していたユーザーが積極的に参加することで、LINEモールの市場拡大が期待される。

■関連サイト

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中