搭乗ブリッジ
普段は内側しか見られないボーディングブリッジだが、外側から見るとちょっとした車両になっている。おそらくモーターで発生させた油圧でアウトリガ、ステアリングの油圧シリンダを駆動していると思われる。
地上施設:外部電源
飛行機自身も発電機を備えているが、エンジンで発電するのは効率も悪く環境にも悪いので、羽田空港では地上から電源を供給している。車両ではないが、せっかくなので合わせて紹介しよう。
地上施設:外部エアコン
エンジンを止めているとクルマのエアコンが使えないのと同様で、飛行機も駐機中はエアコンが使えない。そこで駐機中は、地上施設から冷気を送って機内の温度を調整している。
地上施設:誘導標識(VDGS-Visual Docking Guidance System)
出発ゲート上には誘導標識があり、パイロットはこれに表示されるサインにしたがう。誘導標識に、どの機種の飛行機がスポットインするのかを入力するのはマーシャラー(シャモジのようなものを持って、飛行機の誘導する人)であり、誘導標識が万が一正常に動いているかなど確認するために、地上には必ずマーシャラーがいる。
JALの安心と安全は多種多様な車両と
施設と人で守られる
ここで紹介したのは、空港を走り回る車両の中の一部でしかない。おもにJGS(JALグランドサービス)が保有、運用する車両を中心に、同社の甲斐 和幸氏と西川 和宏氏の説明を受けながら取材させてもらった。
そしてJALの安心と安全と定時運行は、多くの特殊車両によって支えられ、それを運転する両氏のような運転技量や経験を持つたくさんの人によって支えられていることを改めて知った。
夏休みに飛行機に乗る人も多いだろう。そのときにはぜひ、空港で飛行機を縁の下から支える特殊車両とそれを運転、運用する人々にも注目して欲しい。ここで紹介した以上に新しい発見があるはずだ。