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各社のZ97マザーどれを買えばいい? メーカー独自機能比較 第3回

GIGABYTE製Z97マザーは基板上のボタンとBIOSのUIが豊富

2014年07月29日 17時00分更新

文● 加藤 勝明

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サウンドを強化したゲーマー向けマザー
GA-Z97X-Gaming 7

 先のマザーがオーバークロックにかなり比重を置いた製品なのに対し、こちらは製品名からもわかる通り、ゲーマー色の濃い製品だ。

「GA-Z97X-Gaming 7」。実売価格は1万9000円前後

 主な違いは基板上のスイッチやボタンの種類や、PCI Express x16スロットが3本になっていることだが、反面CPUソケットのすぐ下にM.2スロットがあったり、オンボードのSATAコントローラーが搭載されていたりと、こちらも魅力的な装備を備える。

 このマザーの場合M.2でSATAも使える仕様上、SATA ExpressとM.2、SATA4/5ポートが排他になっている。オンボードのSATAコントローラーを搭載することでストレージが弱点になるのを回避しているといったところだ。

「Z97M OC Formula」スペック表
フォームファクター Micro ATX
チップセット Intel Z97 Express
メモリー DDR3-3200(OC)対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×3、PCI Express (Gen2) x1×3、PCI×1
ストレージ SATA Express×1、SATA 6Gb/s×8、M.2×1(SATAおよびPCI Express Gen2 x2対応)
インターフェース USB 3.0×6(背面4、ヘッダピン2)、USB 2.0×8(背面4、ヘッダピン4)、HDMI×1、DVI-D×1、PS/2×2
ネットワーク Qualcomm Atheros「Killer E2201」
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC1150)

注目ポイント3
サウンド回路の設計の違いに注目

 今回紹介するGIBABYTE製マザーも、他のマザーメーカー同様にオンボードサウンドの設計にも様々な工夫を盛り込んでいる。

 ここで注目なのが、マザーの目的やグレードにより、サウンド回路の設計思想が違うところ。先のGA-Z97X-SOC ForceとこのGA-Z97X-Gaming 7は価格的には前者の方が高いため、サウンド周りの回路も豪華なのだろう……と考えるのは間違い。

 アナログ部分離だとか高品質コンデンサー採用という部分は共通だが、GA-Z97X-Gaming 7はコーデックチップにシールドが被せてあったり、背面のサウンド入出力端子がすべて金メッキになっている。

コーデックチップに金メッキ処理を施したシールドが被せてある。しかもオーディオ用コンデンサーはニチコン製

金メッキ処理を施したオーディオ端子を搭載する

 さらに回路レベルに目線を下げると、GA-Z97X-Gaming 7ではニチコン製のオーディオ用コンデンサーを採用しているなど、オーバークロック向けマザーより明らかに音質にこだわった作りをしている。

 今回は紹介できなかったが、本製品より上位の「Z97X-Gaming GT」では、さらにOPアンプをつけかえて音質の違いを楽しめるようになっている。

→次のページへ続く (GIGABYTEマザー共通の見どころ

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