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クラウド/オンプレミス/モバイル環境の機密データ漏洩を阻止

HP、暗号化によるデータ保護ソリューション「Atalla」刷新

2014年07月29日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は7月28日、暗号化技術を用いて永続的なデータ保護/制御を可能にする新しい「HP Atallaソリューション」を発表した。オンプレミスだけでなく、クラウドやモバイル環境においても機密情報を保護する。

 HP Atallaでは35年以上に渡り、金融機関のトランザクション情報保護を中心として、強力なハードウェアベースの暗号化技術ソリューションを提供してきた。新しいAtallaソリューションでは、企業がオンプレミスやクラウドで保存しているデータ、あるいは機密性の高い電子メールや支払い情報、電子カルテなどの非構造化データも保護する。これにより対象範囲を拡大し、金融機関、小売業者、エネルギー企業、ヘルスケアプロバイダー、行政機関などの機密データ漏洩を阻止する。

 「HP Enterprise Secure Key Manager 4.0(「HP ESKM 4.0」)」は、暗号鍵の生成や管理といった鍵サービスを自動化/一元化し、機密データへの不正アクセスを防止するデータセンターソリューション。オープンスタンダード(OASIS KMIP)に対応しており、「ProLiant Gen8」サーバーの物理ドライブ暗号化オプションである「HP Secure Encryption」などとの連携機能も備える。

HP Enterprise Secure Key Manager

 「HP Atalla Cloud Encryption」は、パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウドの環境に対応した暗号化と鍵管理ソリューション。暗号鍵を分割/結合する独自の「スプリットキー」技術により、安全性を担保する。前出のHP ESKMとの統合によって、オンプレミスで自動的にマスターキーの管理/保護も可能になる。HPによれば、クラウド型の同ソリューションは「数分で導入が可能」。

HP Atalla Cloud Encryptionの概要(スプリットキー)

 「HP Atalla Information Protection and Control(IPC)」ソフトウェアは、機密データの作成から共有、保存までのライフサイクル全体を通して、暗号化による永続的な保護機能を提供する。

HP Atalla IPCの概要

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