冗長化や処理性能向上など、最適設計パターンを約20種公開「NEC Cloud IaaS」
NECのIaaS、リファレンス構成公開やSAPサポートなど機能強化
2014年07月28日 14時00分更新
NECは7月28日、「NEC Cloud IaaS」サービスの機能強化を発表した。IaaS利用時の最適構成パターンの公開、SAPアプリケーション稼働サポートなどのサービス強化を発表した。
NEC Cloud IaaSは、同社の神奈川データセンターから提供されるサービス。高いコストパフォーマンスのスタンダード(STD)サービスと、高性能/高信頼のハイアベイラビリティ(HA)サービスの2種類が提供されている。
今回のサービス強化では、IaaS利用時におけるシステム構成の設計パターン集がWebが公開され、ユーザーは容易かつ迅速に最適なシステム設計を実現可能になった。基本構成に加え、サーバ冗長化、サーバー処理性能向上、ハウジングシステムや顧客構築システム(オンプレミス)とのシステム連携、複数クラウド基盤サービスの統合運用管理など約20種の設計パターンが公開されており、今年度末までに約40種に拡充される予定。
また、HAサービスの提供基盤であるIAサーバー「Express5800/ECO CENTER」シリーズがSAPのハードウェア認定を取得したことで、HAサービスにおいてSAPアプリケーションの稼働が正式サポートされた。
さらに、NEC神奈川データセンターが、セキュリティなどに関する内部統制保証報告書「SOC2保証報告書」を取得したことで、ユーザーの内部統制監査対応業務の効率化が実現する。
NECでは今後、同IaaSとオンプレミスのプライベートクラウド基盤製品との連携強化、PaaSなどのサービスメニュー拡充、海外を含むサービス提供拠点(データセンター)の拡大などに取り組んでいくとしている。