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第一回 「リトルビッツ」ってなに?

夏だ! シンセだ! 「リトルビッツ」で遊ぼう!

2014年07月27日 12時00分更新

文● 四本淑三

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オシレーター(oscillator)は電気の波を作るところ

 シンセは電気の波を作って、音にするがっきだよね。オシレーターは、電気の波そのものを作るモジュールなんだ。だから、電池とスピーカーをつなげば、そのまま電気の波が生まれて、音になる。このモジュールのツマミを動かすだけで「ぶいーん」と音がするんだ。この音が、さいこーにかっこいいのさ!

 シンセキットには、このオシレーターが2つ入っているよ!

【保護者の方へ】ノコギリ波と矩形波の切替えが可能です。大きなノブはピッチ、小さなダイアルはファインチューニング用です。発振周波数の下限が可聴帯域より低いので、LFOとして使ったり、トリガー生成器としても使えます

フィルター(filter)は電気の波をかえるところ

 フィルターというのは、電気の波のとんがり方をかえるモジュールなんだ。音がやわらかくなったり、かたくなったり。おもしろいのは、このフィルターも、オシレーターと同じように鳴るんだ。

 ちょっとマニアックなじょうほうだけど、このフィルターの回路は、コルグえむえすにじゅう(KORG MS-20)のこうきがたと同じなんだ。「peak」というつまみを右に回しきると、オシレ―ターのように「ぴー」っと鳴り始める。このじょうたいで「cutoff」を回すと、音の高さがかえられるんだよ。

 だんだん話がむずかしくなってきたね。ついてこれるかな?

【保護者の方へ】マニアックな情報は適宜お子さんにご説明ください。このモジュールは両端の他に上にも接続端子がありますが、ここにコントロール信号を入れると「cutoff」が動きます

ディレイ(delay)はやまびこを作るところ

 ディレイというのはエコー。やまびこだね。そう、山にいかなくても、やまびこが家でたいけんできるんだ。山なんか行ってる場合じゃないよね。

 これも「feedback」を右に回しきると「ざ~っ」と、鳴り始めるんだ。このときに「time」を動かすと、音程(おんてい)もかえられるんだ。これで山に行った友だちとさをつけよう!

【保護者の方へ】このモジュールは、ディレイ成分のみを取り出すことはできず、ドライとウェットのバランスも調整できません。「feedback」を左に回しきるとディレイ信号はオフになります。コントロール信号を入れてもディレイがかかります

 こんかいは6つのモジュールを軽くチェックしただけで終わっちゃったね。次回はのこり5つのモジュールをチェックしながら、鳴らしてみるよ。じゃあまた!

【保護者の方へ】KORG littleBits SynthKitは、oscillatorモジュール2個、その他のモジュール各1個づつで、全12モジュール入りとなっています。



書いた人――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。ふりーらいたー。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師(むさしのびじゅつだいがくでざいんじょうほうがっかとくべつこうし)。新しい音楽は新しいぎじゅつにかんけいがあると考えて、てくのろじーと音楽についていつも調べているよ。好きなものは自転車とウクレレとえすぷれっそだよ。

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