オシレーター(oscillator)は電気の波を作るところ
シンセは電気の波を作って、音にするがっきだよね。オシレーターは、電気の波そのものを作るモジュールなんだ。だから、電池とスピーカーをつなげば、そのまま電気の波が生まれて、音になる。このモジュールのツマミを動かすだけで「ぶいーん」と音がするんだ。この音が、さいこーにかっこいいのさ!
シンセキットには、このオシレーターが2つ入っているよ!
フィルター(filter)は電気の波をかえるところ
フィルターというのは、電気の波のとんがり方をかえるモジュールなんだ。音がやわらかくなったり、かたくなったり。おもしろいのは、このフィルターも、オシレーターと同じように鳴るんだ。
ちょっとマニアックなじょうほうだけど、このフィルターの回路は、コルグえむえすにじゅう(KORG MS-20)のこうきがたと同じなんだ。「peak」というつまみを右に回しきると、オシレ―ターのように「ぴー」っと鳴り始める。このじょうたいで「cutoff」を回すと、音の高さがかえられるんだよ。
だんだん話がむずかしくなってきたね。ついてこれるかな?
ディレイ(delay)はやまびこを作るところ
ディレイというのはエコー。やまびこだね。そう、山にいかなくても、やまびこが家でたいけんできるんだ。山なんか行ってる場合じゃないよね。
これも「feedback」を右に回しきると「ざ~っ」と、鳴り始めるんだ。このときに「time」を動かすと、音程(おんてい)もかえられるんだ。これで山に行った友だちとさをつけよう!
こんかいは6つのモジュールを軽くチェックしただけで終わっちゃったね。次回はのこり5つのモジュールをチェックしながら、鳴らしてみるよ。じゃあまた!
【保護者の方へ】KORG littleBits SynthKitは、oscillatorモジュール2個、その他のモジュール各1個づつで、全12モジュール入りとなっています。
書いた人――四本 淑三(よつもと としみ)
1963年生れ。ふりーらいたー。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師(むさしのびじゅつだいがくでざいんじょうほうがっかとくべつこうし)。新しい音楽は新しいぎじゅつにかんけいがあると考えて、てくのろじーと音楽についていつも調べているよ。好きなものは自転車とウクレレとえすぷれっそだよ。