実際になくした人に聞いてみた！
スマホ紛失のココがヤバイ
2ヵ月前に、実際にiPhoneをなくした人に話を聞いてみました。
Nさん「5月に酔っ払ってiPhone 5sを落としました。18時間並んで買ったiPhone 5sだったのでとてもショックで……。翌日、『iPhoneを探す』機能を使って探しに行きました」
お酒に酔って、気づいたらiPhoneをなくしていたというNさん
―― 回線を停止しなかったんですか？
Nさん「回線を止めると『iPhoneを探す』が使えなくなるので、せめてその前に位置だけでもわからないかと思って。幸い近くにあるらしいことがわかったので、『iPhoneを探す』が示す場所まで探しに行きました。でも、テナントビルなどが並んでいるだけで、見つけようがなかったのですが」
―― 「iPhoneを探す」では見つけられなかったんですね。
Nさん「結局、キャリアに連絡して回線を止めてもらいました。ひとつまずかったのが、回線を止める前にiPhoneのデータを遠隔消去しなかったことです。でもまあ、パスコードロックもかけてるので大丈夫かなと思って」
「iPhoneを探す」を使ってみたが――
―― それで、iPhoneは見つかったんですか？
Nさん「1週間くらいしたら、キャリアから郵送で通知が来ました。『警視庁の遺失物センターにあなたのiPhoneが届いているから取りに来てください』という。実は落としてすぐに誰かに拾われていて、最寄りの駅に届けられていたみたいです」
―― えっ、じゃあ「iPhoneを探す」の位置情報は何だったんですか。
Nさん「引き取りに行った際に気付いたのですが、じつはテナントビル群の並びに警視庁遺失物センターも建っていまして。要は、慌てて探し始めたときにはすでに遺失物センターが保管済みだったのですね」
―― ……。
Nさんの体験談からもわかるとおり、スマホが警察に届けられると、端末の製造番号を調べてキャリアに連絡が行き、ユーザーにコンタクトが届く……という流れになるようです。落としてから数日経ってから見つかることもあるので、すぐに買い換えないでしばらく様子を見るといいでしょう。見つかるまでの間、代替機を貸してくれるサービスを提供するキャリアもあります。
「iPhoneを探す」などの位置サービスは、落とした場所に心あたりがある場合には目安になりますが、やはり早い段階で回線を止め、鉄道会社や警察に連絡するなど、基本をきっちりやることが大切です。
スマホ紛失に備えて
どんな準備をしておけばいいの？
暗証番号ロックをかけておく
まずは暗証番号ロックを徹底しましょう。スマホを使うときにいちいち暗証番号を入力するのは面倒かもしれませんが、個人情報を守る上で欠かせない第一の関所です。
まずは暗証番号ロックを！
位置情報サービス・アプリなどのサポートを利用する
キャリアが提供する紛失・盗難サポートセンターの連絡先を確認。位置検索サービスや遠隔ロック・遠隔データ消去などのサービスに登録し、いざというときに使えるようにしておきましょう。ドコモの場合は無料の「ドコモプレミアクラブ」への入会が必要で月に4回まで無料。auは1回324円、ソフトバンクは月額540円の「スマートフォン基本パック」などに加入が必要となります。
iPhoneの場合はiCloud内の「iPhoneを探す」機能を有効にしておきましょう。Android端末の場合は、無料の位置検索アプリ「Androidデバイスマネージャー」を入れておくといいでしょう。
不正使用による高額請求を避けるために、利用限度額を設定しておくという手もあります。スマホ向けのセキュリティソフトには、ウイルスやマルウェア対策のほか、紛失・盗難時の対策機能を搭載しているものもあるので、すでにセキュリティ対策ソフトを使っている人や、導入を検討している人は確認しておくといいでしょう。
データのバックアップをとっておく
紛失によって携帯電話を買い替えたり、遠隔データ消去を利用すると、スマホに入れていた電話帳データや写真は戻りません。日頃からPCやメディア、クラウドサービスにデータのバックアップを取っておきましょう。
【まとめ】スマホをなくしたときの行動チャート
スマホをなくしたときに取るべき行動と、流れをまとめてみました。いざというときに慌てないように、頭に入れておくといいでしょう。
