便利で生活に欠かせないスマホ。夏休み中はレジャーや帰省などのイベントがあり、ますますスマホを手放せなくなります。しかし、外出の機会が多くなると、それだけスマホを紛失する危険も増えることに。
日頃気をつけていても、スマホの紛失は誰にでも起こる可能性があります。誰かに拾われて個人情報を悪用されるなどのトラブルに巻き込まれることにもつながるので、できるだけ早く対応したいもの。「スマホの紛失は起こる」を前提に、日頃から対策をしておくことが重要です。
スマホをなくすとどうなるか? 紛失したときにはどうすればいいのか? いざというときに慌てないように調べてみました。
【データ編】スマホをなくす人が増えている?
警察庁の「平成25年中 遺失物取扱状況」によると、携帯電話の紛失は、ここ5年で6万点近くも増えています。平成25年中には14万2541点の携帯電話が遺失物として届けられ、そのうち11万8815点(83.4%)が持ち主に返還されています。運良く拾った人が警察に届けてくれていれば、8割は持ち主に戻ってくることになります。
スマホをなくすとどんな危険があるの?
スマホを落とすと、通信手段を失い不便なだけでなく、データの流出や、スマホを悪用されるなどの危険があります。
自分や友人の個人情報が流出
まず「個人情報の流出」があげられます。スマホに入っている個人情報には、名前や住所、生年月日、勤務先、アドレス帳などの個人を特定できる情報に加えて、クレジットカード情報、各種サービスのID・パスワード情報など、お金に関する情報が含まれています。さらに、アドレス帳、位置情報、SMSなどのメッセージ、メールデータ、写真や音楽などがあります。
特にアドレス帳やSNSのアカウント情報、他人と共有しているオンラインストレージの情報が不正使用されると、友人・知人のプライベート情報が流出する可能性もあります。
スマホを勝手に使われて高額な通信料金を請求されるケースも!?
個人情報の流出以外にも、なくした携帯電話を勝手に使われて、国際電話などの高額な使用料を請求されるケースも。実際に国民生活センターには「海外で盗まれた携帯電話を不正使用され、高額な料金を請求された」などの相談が寄せられています(関連サイト)。旅行中にスマホを盗まれた場合、海外旅行保険などに加入していれば契約内容によっては端末代は補償されますが、通信料金はそのまま請求されるようです。
そのほか、かざすだけで買い物ができる「おサイフケータイ」などのFeliCa搭載のスマホを紛失すると、そのまま使われて金銭的な被害を受ける可能性もあります。遠隔ロックによってスマホが悪用されることを防げますが、遠隔ロック機能を契約していない場合は、電子マネー業者に連絡して利用を停止してもらいましょう。