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ネットプロモの成功のカギとは!? ウェブ担のお悩み解決! 第1回

いまこそウェブデザインはクラウド化すべき

「ウェブサイト制作はクラウド化がトレンド!」 BiNDクラウド開発者が語る

2014年07月28日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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あえて制限する機能と、ユーザーの意志をくみ取るショッピングカート

─── 初めて使う人でも使いやすいBiNDクラウドということですが、どういったところが?

四家 BiNDは開発コンセプトとして、操作ボタンをいかに減らすか、というテーマがあります。いかに直感的に操作できるかを大事にしているからです。また、ユーザーがすべてを触れるようにはせず、カスタマイズできる箇所を限定して提供しています。

─── あえて機能を制限しているということですか?

BiNDの編集画面は、写真のように色別にブロック分けされて表示される。ウェブサイトのデザインを見た目のまま編集作業ができる

四家 そうです。ユーザーがあまりにも自由にページをレイアウトすることで、ときにはとんでもなくデザインが崩れてしまったりすることもあります。そういうリスクを減らすために、あえて編集操作とテンプレートのカスタマイズ性を必要箇所に絞って、その代わりに完成度の高いものを提供することを心掛けています。編集作業をページエリアごとのブロック単位で実行できるのもBiNDの特徴ですね。ブロック単位で編集作業できるので、編集作業をしているうちにデザインが致命的に乱れるようなことはほとんどありません。

わかりやすい売上・在庫管理機能、豊富な決済システムを搭載したショッピングカート機能が無料から利用できる

─── BiNDクラウドでショッピングカートが標準で利用できますね

弓削 いわゆるポータル系のEC事業のような、巨大な規模のオンラインショップではありませんが、たとえばイラストレーター、陶芸家のような一点一点にこだわりを持ったクリエイターの方が自分の作品を少しずつ販売する、というようなスタイルには向いていると思います。外部サービスのカートを使うのではないので、デザインもオリジナルで作成でき、自分の世界観を損なわない感じでショッピングカートを運用できるからです。ダウンロードコンテンツの販売もできるのが大きな特徴だと思います。

ウェブの変化を生み、新たな変化に対応するBiNDクラウド

─── BiNDクラウドがウェブサイト制作にどのような変化をもたらすでしょう?

弓削 SNSが普及したことで、自分の、または自社のウェブサイトを持つスタイルが徐々に多様化してきていると思います。SNSやブログは、時系列に並んだ情報の伝達に優れていて、読み手とのコミュニケーションを図ることが得意です。ただ、そこには特有のストレスが溜まっていくのも確かです。常に対話式であることに、だんだん疲れてくるんですよね。その点、自分の世界、自分の中心をぶれずに表現できるのがウェブサイトの役割になっているのではないでしょうか。そういったユーザーの意図を正確にくみ取ってウェブサイトを作成できるのがBiNDクラウドになると思います。

─── 今後のウェブサイトの変化にBiNDクラウドはどのように対応していくのでしょう?

四家 SNSはどんどんニッチ化している側面があります。いずれ個人や企業が運営するウェブサイトにはそのサイトのニーズに合わせたSNS機能が集約されるのでは? と思っています。そうなったとき、BiNDクラウドなら機能を追加するのは容易です。

弓削 現在、スマートフォンが写真を撮ったりなど、日常のさまざまなコンテンツを集める主要なツールになっています。ウェブサイトの作成においても、パソコンからはどんどん離れていく可能性は高いと思います。そんなときでもBiNDクラウドを介して、スマートフォンから自由にウェブサイトを更新できるような機能をクラウド版に追加することも想定できますね。

四家 それ以外にも、クラウド版では機能はどんどん追加していきたいと思っています。多言語化やTumblrのような更新ができる機能を追加したりとか……いろいろと構想が膨らんでいます。これまでのパッケージ版も、ユーザーとのコミュニケーションによってさまざまな機能が追加されたりしてきました。BiNDクラウドも時代に即してさまざまな状態に進化したり変化したりすることが考えられると思います。

弓削 極端なことを言ってしまうとBiNDクラウドは、ウェブサイトをつくるだけのシステムではなくなるかもしれません(笑)。もちろん、いまはウェブサイトを作るためのツールですけどね。

四家 冒頭で触れたように、BiNDクラウドは我々にとって、次のステージの第1歩なのです。まずは触っていただいてウェブサイト作成に活用していただきたいのはもちろんですが、今後どのように進化していくかにも期待していただきたいと思っています。

─── 本日はありがとうございました

 時代に伴って常時変化していくネットとウェブサイトのあり方。それに対応するようにBiNDはクラウド化を果たし、BiNDクラウドとして登場する。デジタルステージはBiNDでウェブサイト制作の水先案内人やキュレーターとして活躍してきた存在だ。BiNDクラウドは、同社のその意志が注がれたソフトとしてこれからのウェブ制作を牽引していく存在となっていくことだろう。現在はβ版が公開されていて、正式版の提供開始はこの夏に予定されている。期待を寄せつつ、まずはβ版をぜひ使っていただきたいと思う。

(提供:デジタルステージ)

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