用途や環境に応じて選べる3つのちびファイ
しかしながら、筆者は、あらゆる条件下で比べてみても、ちびファイ3が常に最高のちびファイであるとは思っていない。各個人のネットワーク機器の環境はさまざまだ。最新のモノの組み合わせが最高のパフォーマンスを出すとは限らない。テクノロジーよりも慣れが優先することも、パフォーマンスをアップすることも日常茶飯事だ。
USB/ACアダプターからではなく、ちびファイの電源供給をモバイルPCのUSBポートからする場合や、ほかの理由で常にUSBケーブルを持ち歩いているモバイラーはたくさんいる。ちびファイ3は、あらゆるモバイラーに対してその独自の環境に適したちびファイを選択できる幅を増やした商品だ。三世代のちびファイから最適の1つを見つければいいだろう。
トラベルルーター機能が本来のちびファイの使命だが、過去に有線LANを敷設済みの家庭やオフィスなら、ちびファイ3を簡易なアクセスポイントとして利用することで、Wi-Fiルーターから遠く離れた場所でもスマホやタブレットなどのクライアントの活用が可能だろう。
実際には、アクセスユーザーの数や電波の混在状況などさまざまな想定外のオーバーヘッドも考えられるので、Wi-Fiエリアの拡大が主たる目的であれば、前回の記事で紹介した「忠継大王」を利用される方が賢明だろう。
トラベルルーターのあるべき姿を追求し
正当進化を遂げたちびファイ3
繰り返しになるが、ちびファイ3は情報通信系ハードウェア業界では珍しい3代目だ。
ご先祖様である初代ちびファイの打ち立てた伝統的な“トラベルルーターのあるべき姿”を守って正常進化してきた結果だと言えるだろう。
周辺インフラを自前で実現し、さらにシンプルになったちびファイ3を残念に思っているのは、最近はなぜか混み合わなくなった“まとめ板”君だけかもしれない。
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アイテム:ちびファイ3 MZK-DP150N
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T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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