最新端末を丸裸！　スマートフォン定点観測 第91回

夏スマホのAQUOS、ARROWS、Xperiaのカメラ最強を決めた

　AQUOS ZETAとARROWS NX、Xperia ZL2を比較しているスマホ定点観測、3回目の比較はカメラである。ここまで特定の端末が大きくリードする状況がないが、今回のカメラではどうなるだろうか。

ドコモ「AQUOS ZETA SH-04F」

ドコモ「ARROWS NX F-05F」

au「Xperia ZL2 SOL25」

カメラのスペックを確認
超シンプルなARROWS NX！

　今回も比較するのはNTTドコモ「AQUOS ZETA SH-04F」「ARROWS NX F-05F」、au「Xperia ZL2 SOL25」の3機種。料金でXperia ZL2、速度比較でARROWS NXが1勝ずつ。今回のカメラ勝負、まずカメラのスペックは以下の通り。

	AQUOS ZETA	ARROWS NX	Xperia ZL2
カメラ画素数	1310万画素CMOS （裏面照射型）	2070万画素CMOS （裏面照射型）	2070万画素CMOS （裏面照射型）
F値	1.9	2	2
インカメラ	210万画素CMOS （裏面照射型）	130万画素CMOS （裏面照射型）	31万画素CMOS
動画と静止画の同時撮影	○	○	○
動画最大サイズ	4K	フルHD	4K
シーン設定の有無	○	×	○
露出補正	○	×	○
ホワイトバランス調整	○	×	○

　ARROWSとXperiaのメインカメラはともにソニー製のモジュールで画素数も同じ。インカメラはAQUOS ZETAの画素数が高い。一方で、ARROWS NXはシーン設定、露出補正、ホワイトバランスが手動で調整できない。あえてシンプルなUIを採用している結果なのだが、単なるスペック比較では、どうしてもマイナス評価になる。動画の撮影サイズもフルHDまでとやや見劣りする。

カメラの起動速度は
ARROWS NXが最速

　そんなARROWS NXだが、最初のテストであるカメラの起動速度チェックではトップとなった。

　テスト方法はロック画面とホーム画面からの起動。それぞれ3回計測している。なお起動時間が大変短いため、動画で撮影して後から確認している。

	AQUOS ZETA	ARROWS NX	Xperia ZL2
カメラ起動速度	1秒53～2秒26 （ロック画面）	1秒46～1秒70 （ロック画面）	1秒17～1秒43 （ロック画面）
	1秒73～1秒83 （ホーム画面）	0秒80～1秒10 （ホーム画面）	1秒17～1秒63 （ホーム画面）

　全体で最速だったのが0秒80のARROWS NX。起動直後で画面が若干暗くても、ファインダーが開いたとたんにシャッターボタンを押せるのがタイム短縮につながった。

　続くのがXperia ZL2。とくにロック画面からの起動時間が短い。ロック画面では下部からカメラ機能を起動する。もっと上にあると開きやすいと感じたのだが、それでもこのタイムだ。なおホーム画面からの起動は、フォルダーを開いた状態で行なっている。

　AQUOS ZETAの起動速度が遅かったのは、ファインダーが開いてからシャッターボタンが表示されるまで、少し間があるため。ファインダー自体はもっと早く開いているのだが。なおUIはホーム、ロックともにdocomo LIVE UXを用いている。

撮影間隔ではXperia ZL2とAQUOS ZETAの勝負に

　続いて撮影間隔のタイムをチェック。これも3回計測し、最速値を掲載しているが、速過ぎるため動画をスロー再生し、さらに機種によってシャッターを切る音で判断するなどしている。

	AQUOS ZETA	ARROWS NX	Xperia ZL2
カメラ撮影間隔	0秒50	0秒62	0秒49

　勝ちは0秒49のXperia ZL2。ピントが合ったままであればおそろしいまでの速さで、連打して撮影ができる。ただシャッター音がタップ操作と合っていないので、実際にはもっと速いかもしれない。

　続くのがわずかな差で0秒50のAQUOS ZETA。こちらは撮影中にシャッターを切るアニメーションが無いため音だけで判断。こちらも本当はもっと速そう。

　ARROWS NXはシャッターを切るとハッキリとシャッターを切ったことを示すファインダーを閉じるアニメーションがあるのでわかりやすい。ただそのせいでタイムが遅くなっているのかもしれない。また被写体によって、撮影間隔が大きく変わる印象だ。