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オートリバースのダブルカセット仕様

昭和世代歓喜な新ダブルカセットデッキの実用的な機能とは

2014年07月20日 12時00分更新

文● 四本淑三

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オートリバースとダブルカセットの利点を生かした機能

 このように手間を掛けずにテープをコピーするという目的に特化した製品ですが、W-890RmkIIにはオートリバースとダブルカセットという構造を応用した便利な仕組みがいくつか入っています。

 まずTAPE IからTAPE IIへのダビング時に、両方のデッキのテープ走行速度を倍にして録再する「倍速ダビング機能」があります。これは半分の時間でダビングできるので便利です。

 そしてダビング時に、A/B面の頭を揃える「シンクロリバースダビング機能」もあります。TAPE I(ソース側)に60分テープ、TAPE II(録音側)に90分テープを入れた場合は、長い方のTAPE IIが終わるのを待って、A/B面が切り替わります。90分テープの片面に15分ほど無音部分ができるのはもったいないですが、テープの頭は揃うというわけです。ただし、ソース側のテープが録音側より長い場合は、最後まではダビングされません。

背面にはRCAピンのLINE IN/OUTが1系統づつ。シリアルナンバーのプリントされたステッカーには「RoHS」と「MADE IN CHINA」の文字があります

 外部ソースを接続する場合には、ダビングの本数をこなすのに便利な機能として「パラレル(同時)録音機能」があります。これはTAPE I、TAPE IIの両方を使い、2本のカセットテープへ同時に録音するする機能です。

 もうひとつ外部ソースを接続する場合には、TAPE I、TAPE IIをリレーして録音する「連続録音機能」もあります。TAPE IのB面の終わりまできたら、引き続きTAPE IIのA面から録音されるというものです。90分テープをTAPE I、TAPE IIに入れておけば、テープが反転、あるいはリレーする45分目に切れ目はできるものの、最長180分の録音が可能です。

 カセットテープをBGMに使っているお店には、TAPE I、TAPE IIを通して再生する「連続再生機能」機能が便利です。最大5往復まで再生できます。

(次ページでは、「そのほか実用的な機能が盛りだくさん」

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