このページの本文へ

プリンストンのデジギア道 第28回

スマホの画面を簡単接続でテレビに映し出す

スマホ/タブレットを皆で大画面視聴! 「デジ像」で楽しむMiracast生活

2014年07月25日 11時00分更新

文● 花茂未来

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

テレビに差すだけでサクッと観られる「Miracast P2Pモード」

 とりあえず、一番手軽に使えそうなMiracast P2Pモードを試してみることに。まずはテレビのHDMI入力端子にデジ像を差し込む。あとは、デジ像の側面にある電源供給用のUSB端子に、付属のケーブルでつなぎ、電源を取るだけ。

 コンセントをUSB電源に変換するアダプターを使えば用意しておくといい。スマホやタブレットには、標準で添付されていることも多い。USB給電に対応したUSBハブでもオーケーだ。iPhoneのコンセント→USB給電変換アダプターも使ってみたが、問題なく動作した。

HDMI出力端子と一体型なので、本体ごとテレビにブスっと差せばオーケー。本体の横幅が36ミリあるため、HDMI入力端子が密集していると、隣接端子のケーブルを外す必要が出てきたり、PC用の液晶ディスプレーではDVI入力端子と干渉したりするので、ディスプレー側の端子配置は事前に調べておくこと。

タブレットとデジ像をつなぐ

 USB電源供給機器への接続するとデジ像が認識され、テレビに「P2Pモードで接続して下さい>>>(接続先ID)」というメッセージが表示される。ここでスマホ/タブレットとデジ像との接続を試みる。なお、今回はNexus 7を使用した。「設定」→「ディスプレイ」→「画面のキャスト」を開くと、テレビに表示されたIDが接続先としてリストアップされるので、タップする。たったこれだけで設定はオワリ。

テレビに接続先IDが表示されるので、携帯端末側の設定画面を開いて、該当のIDをタップする。

 操作してみると、画面表示のタイムラグがほぼ無いことに驚く。ためしに携帯ゲームをプレイしてみたが、体感で0.1秒程度のラグがあるかどうかだ。本体内の動画や写真の表示もスムーズで、動画再生がカクカクするということもない。

スマホ/タブレットゲームでスコアを競う遊びもあるので、パーティーの余興としても楽しめそうだ。テレビから発する音の大きさを、端末側の音量ボタンで調節できる手軽さもグッド。

 なお、P2PモードでWi-Fi経由のインターネット接続ができるかは、スマホやタブレットの機種によってできる場合とできない場合がある。ただし、3G/LTEでのネット接続はどの機種でもサポートしている。Miracastを使っている場合でもメールやチャットメッセージを取得し損なう心配がないのはウレシイところ。

 ちなみに、今回使ったNexus7では、P2Pモードでも、Wi-Fiでのネット接続ができた。しかし、ウェブ閲覧程度ならサクサクだったが、YouTubeを再生しようとすると、途端に動画が途切れ途切れになってしまった。ネット接続より画面伝送を優先するMiracastの仕様によるものだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン