フルスペックのWin 8.1 Updateデバイスとしては、
トップクラスの携帯性
「Surface Pro 3」本体全体については、思っていたよりも"軽くて薄い"とは感じられなかった。おそらくこれは、筆者が日常的に軽量薄型のタブレットを利用しているからだろう。12型でフットプリントが大きいとは言え、600g前後の10型タイプや300g台の8型タブレットに慣れていると、Surface Pro 3にはそれなりの厚さと重量感を感じる。
ただしこれはiOS/Andoridタブレットと比較した場合のこと。フルスペックのWindows 8.1/Windows 8.1 Updateを使えるデバイスとしては、トップクラスの携帯性を誇る。
本体サイズは約幅292×奥行き201.3×高さ9.1mm。フットプリントとしては、A4用紙(幅297×奥行き210mm)よりもひと回り小さい程度だと考えれば、大きさをイメージしやすいだろう。9.1mmという高さは、現在リリースされているWindows 8.1タブレットの中でもかなり薄い部類に入る。最薄クラスとまではいかないが、フットプリントが標準的なタブレットよりもふた回り以上大きいため、ほかのどのモデルよりもスリムに感じる。
800gという重量についても、12型であることを考えればかなり軽めだ。10.1型で約907gのSurface Pro 2と比べると、フットプリントが大きくなっているにも関わらず107gも軽くなっている点は高く評価したい。
Surface Pro 3とSurface Pro 2 とのサイズ/重量の違い |
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種別 | Surface Pro 3 | Surface Pro 2 |
画面サイズ | 12型 | 10.6型 |
幅 | 292mm | 275mm |
奥行き | 201.3mm | 173mm |
高さ | 9.1mm | 13.5mm |
重量 | 800g | 907g |
別売りのキーボードカバー「Surface Pro タイプカバー」を装着したときの合計重量は1.095kgで、カバーを閉じた時の厚さは13.9mmとなる。標準的なUltrabookや薄型ノートと比べても抜群に薄い。持ち運びやすさについても、文句なしの出来栄えと言えるだろう。
これだけ薄いと、排熱が気になるところ。Surface Pro 3は底面上部に吸気口を用意するなどの排熱機構も工夫されているのだが、負荷の高い処理を行なうと底面部右側がかなり熱くなる。ネット閲覧や文書作成時にそれほど熱くなることはないのだが、特に3Dゲームをプレーするときは注意したい。重い処理を行なうときは手に持つのではなく、机上において使うのがよさそうだ。