SF映画のように映像が浮かび上がる面白さ
独自アプリが揃ってくることを期待したい
では起動してみよう……というところだが、両眼の中央に映像が浮かんで見えるという性質上、実際に見えている様子を撮影するのはなかなか困難。イメージとしては以下のような感じになる。2〜3メートル先に、40インチ程度のスクリーンがあるような雰囲気だ。
何といっても風景の中に映像が浮き上がって、しかも割とくっきり見えるのが、近未来チックでかなり楽しい。Wi-Fi接続の設定をして、適当にウェブページを見たり、YouTubeで動画を見たりするだけでも、「おお、すごいすごい、未来っぽい」と感心することしきりであった。
ちなみに濃さの違う2つのシェードも付属しており、シチュエーションに応じて付け替えられる。
ホーム画面はシンプルで、左から、「設定」「ギャラリー」「ブラウザ」「MOVERIO Mirror」(Miracastなどを接続するときに使用する)「カメラ」「MOVERIO Apps」が並んでいる。
これでAndroidのいろいろなゲームアプリができたら楽しかろう……と思ったものの、残念ながらBT-200はGoogle Playには対応していない。その代わり、「MOVERIO Apps Market」から、専用アプリをダウンロードできる。
電子書籍リーダーの「楽天kobo」、奈良県明日香村にある石舞台古墳の復元CGを楽しめるARアプリ「バーチャル石舞台古墳」などがあるが、まだまだ発展段階といった印象も受けるのが正直なところ。MOVERIOならではのキラーアプリが出てくれば、よりガジェットとしての価値は高まると思うので、期待したい。
(次ページでは、周囲が見えるのが最大のメリット)