7月10日、日立ソリューションズは、BYOD(Bring Your Own Device)を実現するための「モバイルプラットフォーム構築ソリューション」の提供を開始する。ソリューションは米Remotium(リモーティウム)のモバイル版仮想化基盤を採用し、日本固有の要件を反映した日本市場向け製品として販売する。
「Remotium」は、スマートデバイス上に業務専用の領域を設けつつ、サーバー上で処理を実現する「バーチャルタブレット方式」を採用する仮想化基盤。スマートデバイスからサーバー上で動作する仮想のスマートデバイスにアクセスすることで、安全な業務利用とデータの公私分離を実現するいわばモバイル特化型のVDIソリューション。昨年の「RSA Conference 2013」では最優秀賞を獲得しているという。
データやアプリケーションをパッケージ化し、スマートデバイス上で実行する「コンテナ方式」に対し、スマートデバイスにデータが残らないという特徴がある。米Remotium CEO シナン・エレン(Sinan Eren)氏曰く「ミリタリーグレードのセキュリティ」を実現するという。また、OSやハードウェア変更の影響を受けないほか、仮想スマートデバイスのみ管理すればよいというメリットがある。
モバイルプラットフォーム構築ソリューションでは、業務に必要なメールや文書作成、スケジューラー、企業独自のアプリケーション、認証ソリューション、ネットワーク、サーバーまでスマートデバイスを快適に業務利用できる環境を一括で提供。米国に比べて、日本で足踏みしているBYODの普及を促進するという。オンプレミスでの構築・提供を前提としており、価格は個別見積もりとなる。