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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第168回

LINEも2段階認証に対応! Apple IDやDropboxで不正アクセスを防止する技

2014年07月09日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Googleの認証アプリとSMS送信を選べる
Dropboxの場合

 クラウドストレージの定番「Dropbox」も2段階認証に対応している。アプリでのセキュリティーコード発行には、Googleの認証アプリ「Google Authenticator」を利用する。使い方は、前回を参考にして欲しい。電話番号へのSMS送信も選択できるので、使いやすい方法を選ぼう。

「Dropbox」の設定画面から「セキュリティ」タブを開き、「2段階認証」の「有効にする」をクリックする

「スタートガイド」をクリックし、もう一度パスワードを入力する

セキュリティーコードの入手方法を選択し、「次へ」をクリックする

Googleの認証アプリでバーコードを撮影する

Dropboxのセキュリティーコードを生成できるようになった

万が一に備えて、電話番号を登録しておく

最終手段として、復旧コードも発行してくれるので、保管しておこう

新しい端末でDropboxにアクセスしようとすると、セキュリティーコードを求められるようになる

Google認証アプリを利用、プレミアムならSMSも
Evernoteの場合

 情報集約型クラウドサービス「Evernote」もGoogleの認証アプリを利用して2段階認証が行なえる。プレミアム会員なら、SMSでの認証を選ぶことも可能だ。

Evernoteにサインインし、「アカウント設定」の「2段階認証」を有効化する

有効なメールアドレスの認証を行なう

電話番号を登録する

Googleの認証アプリでバーコードを撮影、登録する

1回だけ利用できるバックアップコードが4つ表示される

ほかの端末でEvernoteにアクセスしようとすると、セキュリティーコードを求められる

デスクトップ版LINEが2段階認証に対応!
なりすましもこれでシャットアウトできる

 LINEも7月7日に2段階認証に対応した。従来は、不正アクセスを防止するにはデスクトップ版LINEからのアクセスを禁止するしかなかったが、これで便利に利用できるようになる。

 2段階認証は初期設定で有効になっており、デスクトップ版LINEを起動するとセキュリティーコードが表示される。これをスマホのLINEに入力すると、認証できる仕組み。

デスクトップ版のLINEを起動するとセキュリティーコードが表示される。3分以内に操作を完了させる必要がある

LINEを起動すると、入力画面になるのでコードを入力する

認証が完了。同時に、デスクトップ版LINEも使えるようになる

 2段階認証は、セキュリティーコードを生成する端末や復旧コードをなくしてしまうと面倒なことになる。とはいえ、それぞれの端末・アプリで1回だけ作業すれば、それ以降は従来と同じ感覚で利用できる。SNSやクラウドは個人情報の塊だし、友達に迷惑をかけることも避けたいところ。端末や復旧コードを慎重に扱うだけで、セキュリティーを大幅に強化できるのだから見逃す手はない。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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