アメブロが2位に約10倍の差を付けて圧倒的トップ
ブログサービスのシェアを確認!WordPressとアメブロが人気
2014年07月14日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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ブログ大国日本
ブログブームこそ去ったものの、最早ブログは個人が気軽に発信できるツールとして定着している。ブログサービスの今と、サービスごとのシェアを見ていこう。
総務省の「ICTインフラの進展が国民のライフスタイルや社会環境等に及ぼした影響と相互関係に関する調査」(平成23年)によると、平成15年頃から無料ブログが登場したことで、1ヵ月に一度以上記事が更新されているアクティブブログ数が平成16年から18年(2004年~2006年)にかけて急激に増加した。アクティブブログ数は約300万で、その後は安定的に利用されており、ブログサービスが定着したことが分かる。
なお、2008年1月時点の国内ブログ総数は1690万(記事総数13億5000万件)となっている(総務省情報通信政策研究所「ブログの実態に関する調査研究の結果」平成20年による)。現在の正確なブログ総数などは分からないが、後述するアメブロ会員数などを見ると、数倍には膨れ上がっていると考えられる。
日本はブログ大国としても知られている。コムスコア・ジャパンによると、2011年6月におけるブログ系サイトのリーチは、日本では80.5%だった。これは、台湾(85.5%)、ブラジル(85.2%)、韓国(84.9%)、トルコ(81.9%)に次ぐ世界第5位となる。日本の15歳以上のインターネットユーザーのうち8割以上がブログメディアに接しているというわけだ。
また、米テクノラティによると、2006年第4四半期には、世界標準語である英語や、母語人口で世界最多の中国語を抑えて投稿数で日本語ブログが世界最多となったことでも話題となった。世界のブログ投稿数の約4割にあたる37%が日本語によるものということであり、日本でブログが特別に好まれていることが分かる。
手軽な無料ブログサービスは2000年頃開始
ブログサービスと言っても様々なものがある。WordPressや、シックス・アパート社のMovableTypeのような自らサーバーを用意するタイプのCMSは、カスタマイズしやすく、企業などのウェブサイトやポータルサイトの構築時に人気が高い。
自らサーバーを用意する必要がないウェブサービス型のブログは、無料であり、その手軽さから個人等にも人気が高くなっている。たとえばBloggerは、1999年にサービス開始し、2003年にGoogleに買収されている。
サイバーエージェントのアメーバブログは2004年に開始。Ameba全体でのページビューはスマホで134億PV、会員数は約3243万人となっている(2013年12月末時点)。著名人ブログやAmebaピグ人気(ピグ利用者数約1597万人)が影響していると考えられる。
FC2運営のFC2ブログは2004年開始。英語、日本語の他、多言語展開されている。楽天運営の楽天ブログは、2001年に楽天広場の名前で開始し、2006年に楽天ブログという名称となっている。はてな運営のはてなダイアリーは2003年開始。はてなダイアリーは存続しつつも、2011年にはてなブログが開始している。
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