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HP APJ Media Summit 2014レポート 第1回

新世代コンピューター「The Machine」の取り組みも披露

ビジネスや医療現場を変革するHPのNew Style of IT

2014年07月03日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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あの家電量販店も登場!New Style of ITで変わった企業

 こうしたNew Style of ITの分野で特に差別化できるのが、Converged Infrastractureとして多くの実績を持っているインフラの分野だ。「多くのベンダーはインフラのゲームに参入したくないという言うが、HPにとってはここが要だ。お客様に価値が提供できる分野になる」(メリット氏)。これを受けて、講演の後半ではインフラストラクチャ部門の各担当者が、最新の製品や取り組みについて説明した。

 HP APACのテクノロジーコンサルティングを統括するモハン・クリシュナン氏が紹介したのは、New Style of ITを実践した企業の事例だ。

HP APAC エンタープライズ テクノロジーズグループ テクノロジーコンサルティング バイスプレジデント&ゼネラルマネージャのモハン・クリシュナン氏

 1つ目は新韓フィナンシャルグループ(Shinhan Financial Group)のデータセンターの統合プロジェクトだ。新韓フィナンシャルグループは銀行、クレジットカード、生保、資産運用などを幅広く展開する韓国トップの金融機関。過去6年間のM&Aによって子会社は12に拡大したが、この結果としてデータセンターが8つになってしまったという。「テクノロジーは老朽化しており、管理のコストも増大していた。2014年末までにキャパシティがいっぱいになってしまう状況だった」(クリシュナン氏)。

 これに対して、HPでは幅広いソリューションで新韓フィナンシャルグループを支援。データセンターの戦略ワークショップからスタートし、プランニング、戦略の設計から、マイグレーション、モダナイゼーションなどを実施。今後、10年間大規模なアップデートを必要としないキャパシティ、50%以上のITパフォーマンス向上、ファシリティや電力コストの大幅な削減を実現した。製品提供のみにとどまらず、コンサルティングにより、高い導入効果を得た実例といえる。

新韓フィナンシャルグループのデータセンター統合

 2つ目に紹介されたのは、日本の家電量販店であるヨドバシカメラだ。同社ではネットで購入した商品を、当日実店舗で受け取るサービスなどをスタートさせるほか、Webやモバイルでの購買動向を分析し、オンラインコマースでの売上向上を図っている。こうした実店舗とオンラインのビジネスを統合させたオムニチャネル化を支える一連の施策をHPがサポートしているという。

 ご存じの通り、コマースの分野は、実店舗での商売からネット通販、そしてモバイルコマースへと商流が大きく変化している。こうした顧客の消費行動に追従すべく、HPではビッグデータのワークショップを開設し、コマースのエンジンを設計。求めるサービスにあわせてインフラも大幅に強化したという。こうした一連の施策により、リアルタイムでのビッグデータ分析やオンラインコマースのレスポンス改善、価格比較サービスやロイヤリティプログラムの提供、さらに同日配送を可能にする物流改革などを実現した。クリシュナン氏は、HPのNew Style of ITの活用により、新しいビジネスや顧客を開拓したいというビジネスのニーズに応え、「コスト削減やコマースのエクスペリエンス向上を実現し、理想的なオムニチャンネルリセーラーになった」とアピールした。

ヨドバシカメラのEコマースの強化、オムニチャンネル化を支援

 こうした企業を支援すべく、HPはAPJにおいても「HPアドバイザリーサービス」を拡充する。New Style of ITのほか、アプリケーションのモダナイゼーション、モビリティ、分析、セキュリティの5分野において、コンサルティングを提供。テクノロジーをどのように自社のビジネスに活用できるかというビジョンを把握し、再定義するためのワークショップも実施するという。

(次ページ、病院まで歩いて8km!インドの農村部の医療を変える)


 

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