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TwitterのTL上で電子書籍を立ち読み! 今日から運用開始

2014年07月02日 17時30分更新

文● 太田/ASCII.jp編集部

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Twitterが本屋に? TL上で電子書籍の試し読みが可能になる

 角川アスキー総合研究所とTwitter Japanは、Twitterのタイムライン上で電子書籍が読めるePubビューワーを開発。ウェブサイト「tw-epub.com」にて公開を開始した。

 今回公開されたものは、コミック・書籍などのePubデータをツイートに埋め込み、Twitterのタイムライン上で閲覧できるようにする技術。この機能を利用することで、ユーザーは雑誌の「試し読み」がほかのサイトに移動することなく、タイムライン内で完結できるのが特徴。数ページ試し読みした後は通常の購入ページに遷移できるほか、ePubデータが含まれたツイートをリツイートすることでフォロワーにもすぐ作品を紹介できる。

 ユーザーは、「tw-epub.com」にて公開されているePubデータを選んでツイートボタンを押すことで、ePubデータを埋め込んだツイートが可能になる。サービス開始の時点ですでに2万点を超える作品の掲載依頼が届いており、KADOKAWA以外の作品を含めて、順次対応を行なっていくという。

 また、電子書籍は複数のプラットフォームで同様の作品が販売されている場合が多いが、現時点では試し読み後に遷移する電子書籍サイトを選ぶことはできない。これは現時点で対応が間に合っていないだけで、準備が整い次第、遷移するサイトは選択できるようになるという。

約5割の人は1年で1回も本を買ったり映画館で映画を見ていないという(集計数:1万3056名、角川アスキー総合研究所調べ)

本屋にまったく行かない人に電子書籍を読んでもらうこと
21世紀型の出版は読者と共有することが大事

 KADOKAWA取締役会長の角川歴彦氏は、「年に1回も本屋に行かない人に電子書籍を読んでもらうこと、そういう問題意識が大事です。21世紀型の出版では読者と感動を共有していく。そういう立場が非常に重要だと思っています」とコメントした。

KADOKAWA取締役会長の角川歴彦氏

 角川会長は、国内電子書籍市場の発展と国内文化の海外展開促進のためにこの技術を活用するべきと考えており、特定の出版社が利用するものではなく、出版業界全体の作品流通に活用できるオープンな業界横断プラットフォームサービスとして展開していくとしている。

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