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スマホで始める「音楽アプリ部」 第50回

単なるネタアプリ? いえいえ、なかなか機能が充実しているんです

原稿書きマシーンになりたい漫画家、ロボ声アプリに手を出す

2014年07月05日 12時00分更新

文● ノッツ

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リアルタイムに声を代えるヘッドフォンモードと
自己暗示に最適? なパロットモード

ノッツ さて……上のところのボタン、録音・再生ボタンの左に2つ、まだありますが?

アンぽん それぞれヘッドフォンモードと、パロットモードといいます。まずヘッドフォンモードを試してみましょうか。スマートフォンにヘッドフォンつけてから、オンにしてマイクに喋ってみてください。

ノッツ おお、いまスマホのマイクに喋った言葉が、エフェクトがかかってリアルタイムにヘッドフォンから聞こえる!

ヘッドフォンモードにすると、リアルタイムでマイクへの音声にエフェクトがかかり再生される。ヘッドフォンをしないと、音がループしてフィードバックが起こってしまうので注意しましょう

アンぽん エフェクトをかける都合上、どうしてもちょっとレイテンシー(遅延)はありますけど、面白いですよね。

Image from Amazon.co.jp
【日本正規代理店品】IK Multimedia iRig Mic (iOSデバイス用 コンデンサー・マイクロフォン) IKM-OT-000007

ノッツ 今はスマホのヘッドフォン端子から自分のヘッドフォンにつないでますけれど、例えばこれをミキサーに繋いで即席のボイスエフェクトとしてライブで使ったりもできますよね。

アンぽん そうですね! 制作したmikrosonicも、外部マイクでIK MultimediaのiRig Micを使うとさらに高音質で楽しめる、とオススメしています。外部マイクとスマホでライブ、というのも今ドキっぽいですよね。さて、次のパロットモードは……パロット(Parrot)、いわゆるオウムなのでピンとくるかもしれないですが。

ノッツ なるほど、オンにしてマイクにしゃべると、エフェクトがかかってオウム返ししてくるんですね。「お前はやればできる!!」……「オマエハヤレバデキル!!」うーん。自己暗示に使えそうです。

Parrot Modeはその名のとおり、オウム返しをしてくれる。エフェクトボイスで聴いてみたくて、ついつい変な言葉を喋ってしまうこと請け合いです!

アンぽん ちょっと……色々心配になるような使い方はやめてくださいよ! 基本的な使い方は以上なのですが、もちろん録音した声を保存したり、作成したエフェクトボイスを出力したりといったことも可能なので、幅広い活用ができますね。

ノッツ おお、SoundCloudにも簡単にシェアできるんだ。ユーザーにはうれしいですね。

保存した録音音声はすぐロード可能。外国の方のかっこ良いセリフボイスも6種類プリセットで保存されています

作ったエフェクトボイスをシェアできるのもポイント。Wavファイルとして保存したり、サウンドクラウドに直接アップロードしたりすることもできるんです

アンぽん RoboVox、いかがだったでしょうか? まさしくロボットといった高品質なボイスエフェクト具合で、ロボの気持ちにはなれたんじゃないですか。

ノッツ もちろん本当のロボにはなれないですが、気分だけはかなりロボになれましたね。ただただペンを走らせなきゃいけないような原稿修羅場の時には、このアプリを使って自分を作画マシーン暗示にかけるのもありかもしれません。でも……。

アンぽん でも……?

ノッツ やっぱり原稿やってても、別のディスプレーで開いている面白い動画とか、今だったらW杯もあって、どうしても気が散って原稿の手は止まりますね! にんげんだもの!

アンぽん あなたが作画マシーンになる日は永遠に来ないですね! 逆に作業を見張ってくれる進行管理ロボットの早急な開発が望まれるところです……。では今回は、このあたりで。「ツギハゲンコウ、オクレルナヨ!」

ノッツ

著者近影

 地元の工場で働きつつ自宅録音ひとりバンドKNOTSとして音楽活動をしていたが、宅配ピザ屋すらない田舎っぷりに限界を感じて上京。ピザを食べながら東京で音楽活動を本格化させると思いきや、なぜか最近マンガやイラストでの活動が主になっている。マンガは現在、音楽誌サウンド・デザイナー『たくろくガールズ』、まんがタイムきららMAX『ソラミちゃんの唄』、月刊IKKI『SONGBOOK』を連載中。単行本は『クルミくん NO FUTURE』『ソラミちゃんの唄(1)』が発売中。

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