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サムスン、2.5インチSATA SSD最強モデル「SSD 850 PRO」を発表

2014年07月01日 20時00分更新

文● 平澤 寿康

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保証期間はSSD最長となる10年間

 850 PROでは、V-NANDを採用することにより、耐久性や信頼性も大きく向上しているという。総書き換え容量は、全モデルとも最低150TBWを保証している。

 840 PROの総書き換え容量は73TBWであり、850 PROでは2倍以上の耐久性を実現していることになる。これは、1日あたり40GBの書き換えをしたとしても10年間の動作が保証される計算だ。そこで850 PROでは、SSDとして最長となる10年間の保証期間が設定されている。

SSD最長となる10年間の保証を設定

 サムスン社内では実際に850 PROの耐久性テストを実施中で、今回の発表会開催時点で約1.3ペタバイト(1320TB)のデータ書き換えが終了した段階だそうだが、問題なく動作中とのこと。結果が得られるにはまだ数ヶ月から数年かかるそうだが、従来モデルを凌駕するのは間違いないとしている。

サムスン社内での耐久性テストでは、現時点で1.3PB(1320TB)の書き換えが完了したとのこと。840 PROでは3PB(3000TB)の書き換え性能を確認しているそうだが、それを超えるのはまず間違いないという

 なお、当初は従来同様5年保証にする予定だったそうだが、850 PROの優れた耐久性や信頼性を鑑み10年間保証でも問題がないと判断し、最終的にに変更したという。それだけ耐久性や信頼性に自信を持っていると言っていいだろう。

RAPID Modeも進化

 840 EVOで初めて対応した、PCのメインメモリーをキャッシュとして利用しアクセス速度を高めるRAPID Mode。850 PROでは進化したRAPID Mode 2.0に対応する。

 従来のRAPID Modeはメインメモリーのうち最大1GBをキャッシュとして利用していたのに対し、RAPID Mode 2.0では搭載メモリーの25%までをキャッシュとして利用可能となった。キャッシュとして利用できる容量が増えたことで、アクセス時のレスポンスは従来の1.8倍に向上するという。

RAPID Mode 2.0では、8GBのメモリーを搭載するPCで最大2GBまでキャッシュとして利用でき、レスポンスがさらに高まる

 セキュリティー機能は、Class 0 SED(256bit AES)、TCG/Opal v2.0、eDRIVE(IEEE 1667)とフルにサポート。消費電力はアクティブリード時最大3.3W、ライト時最大3.0W(ともに1TBモデルの値)、アイドル時は0.4W。DEVSLPモードにも対応し、デバイススリープ時の消費電力は2mWとなる。

Class 0 SED(256bit AES)、TCG/Opal v2.0、eDRIVE(IEEE 1667)とセキュリティ機能もフルサポート

DEVSLPモードに対応し、デバイススリープ時の消費電力は2mWとなる

欧米では7月21日、日本では7月末から8月上旬にかけて発売予定

 SSD 850 PROは、容量が128GB、256GB、512GB、1TBの4モデルがラインナップされ、北米や欧州で7月21日より発売が開始される。北米での販売価格は、128GBモデルが129.99ドル、256GBモデルが199.99ドル、512GBモデルが399.99ドル、1TBモデルが699.99ドルとなる。

850 PROは、北米や欧州で7月21日より発売される。日本では7月末から8月上旬にかけて発売開始になるとのこと

北米での販売価格。840 PROが登場した時とほぼ同等の価格帯だ

 製品パッケージは、従来モデルを踏襲しており、SSD本体に加えてユーティリティーソフトを収録したCD-ROMが付属する。840 EVOなどで展開されていた、SATA-USB変換ケーブルや3.5インチベイ搭載用マウンターなどが付属するアップグレードパッケージの展開は予定していない。

 なお、日本での発売時期については、現時点では未定とのこと。ただし、発売時期が欧米より大幅に遅くなることはなく、7月末から8月上旬にかけての発売を予定しているそうだ。価格は未定だが、こちらも北米仕様の価格に近いものになると考えられる。なお、製品の具体的な性能はコチラの記事を参照してもらいたい。

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