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iPhoneやPCで高音質リスニングを楽しむポータブルアンプのススメ 第3回

ポタアンにもバランス端子! 屋外でも最高の音楽を楽しむ!

2014年07月02日 17時00分更新

文● 鳥居一豊

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比較的安価にバランス出力を楽しめる!!
ラトックシステム「REX-KEB02AK」

ラトックシステム「REX-KEB02AK」

ラトックシステム「REX-KEB02AK」

 続いてバランス出力対応ポタアンの出番だ。ここで紹介するラトックシステムの「REX-KEB02AK」は、実売価格4万5000円前後という価格ながらも、DACには高級オーディオ機器でも盛んに採用されている「ESS9018K2M」を採用。バランス構成のアンプ回路を備え、バランス出力にも対応したモデルだ。

 本機はアナログ入力を持たず、オーディオ入力は光/同軸端子のみという構成。つまりこれらの出力を持つ機器としか接続できない。

 これが唯一の難点ではあるが、Astell&Kernのモデルをはじめ、ハイレゾ対応の携帯プレーヤーには光デジタル出力を備えるものも多いし、CDプレーヤーやネットワークプレーヤー、BDレコ、薄型テレビなどのAV機器も光デジタル出力を備える製品があるので、接続するソース機器に困るということはあまりないだろう。

REX-KEB02AKの前面。バランス出力は2.5mm2極端子を2つ使用するタイプ。上部にはゲイン調整スイッチ(ハイ/ロー)と、DACのフィルター特性切り替えスイッチ(スロー/シャープ)がある

REX-KEB02AKの前面。バランス出力は2.5mm2極端子を2つ使用するタイプ。上部にはゲイン調整スイッチ(ハイ/ロー)と、DACのフィルター特性切り替えスイッチ(スロー/シャープ)がある

背面の入力端子は、光/同軸デジタル端子のみ。上部のスイッチで入力を切り替える。充電はmicroUSBで行なう

背面の入力端子は、光/同軸デジタル端子のみ。上部のスイッチで入力を切り替える。充電はmicroUSBで行なう

 外観はシンプルな作りで、正面にはヘッドフォン出力を電源スイッチを兼ねたボリュームがあり、背面にはデジタル入力と充電用のUSB端子がある。

 デジタル入力はどちらも最大192kHz/24bitの信号に対応する。サイズは幅69.2×奥行102.2×高さ23.4mmで、多少厚みがあるものの天面はフラットな形状なので、携帯プレーヤーと重ねて使いやすい。

 オーディオ回路は、バランス出力とアンバランス出力が独立しており、バランス回路はTIの「TPA6111」を左右独立で使用。フルバランス構成となっている。

 アンバランス回路はTIの「TPA6138A」を使用。どちらも出力コンデンサーを使用しないOCL回路を採用することで低域の再現性の向上と自然な音質を実現するなど、しっかりとこだわった作りになっている。

(次ページに続く、「REX-KEB02AKを試聴!」)

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