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BookLiveとカルチュア・コンビニエンス・クラブが業務提携

BookLive!とTSUTAYAがタッグ、Tカード提示で電子書籍が無料!?

2014年06月30日 17時00分更新

文● コジマ/ASCII.jp編集部

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「まずは電子書籍を利用してもらう」ために
できるだけストレスのないサービスをめざす

BookLiveの淡野正代表取締役社長(左)とカルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYAカンパニーの中西一雄副社長(右)

 発表会に登壇したBookLiveの淡野正代表取締役社長は、「今までは電子書籍はネットで一部の人が利用していたが、今後はよく本を買う人ならどんどん電子書籍を利用していくようになるだろう」と見通しを語り、業務提携に関して「電子と紙が本当の意味で繋がったサービスを読者に提供していく」と意気込んだ。

 続いて登壇したカルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYAカンパニーの中西一雄副社長は、自治体含め109社、リアル・ネット店舗をあわせて16万を超える店舗で使えるというTポイントの規模を紹介しつつ、「Tポイントをネットとリアルをつなぐ共通インフラとして、新しい本のライフスタイルを提案していきたい」と語った。

利用者の多いTポイント(Tカード)を利用することがさかんにアピールされていた

 一方、質疑応答では「無料や値引き価格で電子書籍を提供していくと、BookLive側が損をするのでは」という質問も出た。これに対して淡野社長は「(書籍に関しては)まだまだ紙のマーケットが大きい。まず読者に電子書籍を利用してもらい、そこからいろいろな形で有料の電子書籍を買ってもらうようになる……というのが(BookLive側の)最大のメリットになると思う」と答えていた。

 また、店頭で購入した本をスマートフォンなどに会員登録などを経た上でダウンロードするのは、ユーザーにはハードルが高いのではないか……という質問には、「利用できるコンテンツがたくさんあるのがポイント。わざわざ紙の本を“自炊”するユーザーにとっては、その必要はなくなる。また、サービス自体も利用者にとってあまり手間のない形をめざす」(淡野社長)、「T会員については登録をできるだけなくす。会員以外についてもシームレスに使えるよう、できるだけストレスのないサービスにする」(中西副社長)とした。

記者発表会では、書籍を購入する際にTカードを提示することで、すぐにスマホで電子書籍も読めるようになるという「AirBook」サービスのデモも

 ただ、サービス開始のスケジュールに関しては、まだ具体的な日時は決定していないとしたほか、どの出版社から内諾が出ているかという詳細も「まだこれからの段階。いろいろな形でお話をさせていただいているが、説明できる状況ではない」(淡野社長)と話すにとどまった。

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