キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は6月26日、大学などの教育機関が学内ポータル/授業支援情報システムを構築するための独自プラットフォーム「in Campus」を開発したことを発表した。同社が明治大学向けに開発したシステムをベースに、より幅広く導入可能にしたもの。
キヤノンITSでは、2013年4月に本格稼働を開始した明治大学の教育支援情報システムの全面リプレースを担当し、全学3万ユーザーが利用するシステムを独自開発した。in Campusは、このシステムをベースに、より小規模な教育機関においても幅広く導入が可能なプラットフォームとして開発されたもの。
in Campusでは、学内情報発信の窓口となる「ポータル」と、授業で利用される「LMS(学習管理システム)」を中心に、シラバスやポートフォリオ、学内コミュニティなどの機能をパッケージ化している。
特徴は、予算や時期に合わせて段階的に導入できる点、スクラッチ開発と比較しておよそ50%のコストに抑えられる点、Java Portlet Specification(JSR168/286)準拠により機能追加や学内基幹システムなどとの連携が容易な点、スマートフォンにも対応したユーザーインタフェース(スマートフォンUIでは一部機能制限あり)などとなっている。なお、標準で日英2カ国語に対応し、その他言語への対応も可能。

in Campusは多様な外部システムとの連携も可能
キヤノンITSでは、in Campusを使用した教育支援情報システムの導入目標について、2014年7月から3年間で30校の導入を目指すとしている。
