FAA(Federal Aviation Administration:アメリカ連邦航空局)は米時間6月23日、模型飛行機運用のガイダンスを公開、最近話題の無人機の商用利用を認可しない基本姿勢を示した。
プレスリリースでは模型飛行機運用のガイダンスとなっており、有人航空機の空路と干渉しない趣味のラジコン飛行機は従来どおりのガイダンス(空港の近くでは飛ばさない、地上の操作者の有視界内でのみ飛ばす)と再確認したうえで、商業利用は認めないという姿勢を説明している。
Amazonが宅配用にドローンを使うというデモンストレーション動画を公開するなど、米国では無人機を商用利用したいという各種企業からの要望が出てきている。無人機を使ったビジネスには宅配だけでなく空撮や資源調査、無線の中継などさまざまな可能性が予想されるが、運用時の安全性・責任の所在などを考えればFAAとしては認めるわけにはいかないようだ。
先日の6月20日には米国立公園局が訪問客の安全性と騒音として、米国内の国立公園での無人機の飛行を全面禁止する方針を打ち出すなど、ホビー/商用での無人機利用には壁にぶつかっているようだ。
とはいえ、FAAのプレスリリースでは、今後無人機を運用する特別ルールのため法執行機関と協議を進める予定としている。単に認可しないということではなく、社会の需要や技術的進歩を見つつ、今後なんらかの動きはありそうだ。