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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第49回

カメラが超絶進化したau「AQUOS SERIE」を使い倒す!

2014年06月27日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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カメラ機能は超絶進化で使いやすく!

 2013年1月に登場した「AQUOS PHONE EX SH-04E」でのレビュー時からすると、AQUOS SERIE SHL25のカメラは超絶ステキに良くなっている。これまでのカメラはちょっと残念な部分があったので、カメラでシャープ端末を敬遠していたのであれば、AQUOS SERIE SHL25は十分に評価対象になるだろう。

アウトカメラは1310万画素、F値1.9

 まず、アウトカメラはCMOS裏面照射型1310万画素、F値1.9。センサーユニットは非公開。インカメラはCMOS210万画素、F値2.4。このように流行の明るいレンズ構成に加えて、カメラアプリも刷新されている。まず全体的なアルゴリズムが変更されており、テキトーに撮った場合でもちゃんといい色で撮れるようになった。撮影データのExifを見た限りでは、基本開放で撮影し、ISO50~1600で調整している動きをしていた。そのためか、背景もくっきり写す設定も用意されている。

カメラアプリのインターフェース。またズームは、写真の場所あたりまで実用レベル

 こと近接撮影に力を入れているようで、テーブルフォトなどはデジタル一眼やミラーレスのように、ほどよく背景がボケるため、それっぽい絵を狙いやすい。とくに料理モードは相当見直しをしたようで、普通に撮っても効果的な写真になりやすくなっている。

基本的にF値1.9で動作する。前ボケと後ボケは意外とフツーでいい

被写体まで60cmのほど距離で撮ってみた場合でも、F値1.9に固定気味なのでだいたい背景はボケるケースが多い

1mほど離れて被写体を撮影してみたもの。これもF値1.9だが、あまりボケていない。被写界深度を知っているのであれば対策は容易だが、まずはその辺のモノを撮影してカメラアプリのクセを把握しよう

ともあれ発色が相当よくなっているのがうれしい

モノクロモードで染んでみたもの。こうしてみると階調は豊富だ。写真左下の電柱も黒つぶれせずに残っている

夜景モード。ISO1600になるため、やや荒いが十分な写りだ

料理モードでの撮影データ。イイ感じである。露出補正で少し+するとより良くなるケースが多そうだ

蛍光灯下での発色チェック。全体的に自然な発色なので、場所を選ばずといったところ

 ユニークな機能としてはフレーミングアドバイザーがある。文字通り、構図決めの補助機能で、定番の三分割だけでなく、人物向けやフィボナッチ、料理、黄金分割交点など14種類が用意されている。人物と料理はカメラアプリ側で自動的に被写体を判別し、アドバイスが表示されるのも面白い。この判定をいくつかのケースでチェックしてみたところ、被写体の輪郭ベースで判断しているようだ。そのため、逆光状態でも暗所でも輪郭さえわかれば機能するほか、マウスなども料理と誤認されることもあった。ともあれ、構図によく悩むのであれば、活用してみてほしい。

フレーミングアドバイザーが自動的に顔を認識しているところ

こちらは料理の構図になっているところ。緑の枠にお皿を合わせるというわけだ

タップフォーカスをした場合は風景として扱われ、三分割構図を推奨してくる

人物と料理、風景以外は手動選択になる

他のユニークな機能としては「翻訳ファインダー」がある。カメラをかざすだけで翻訳してくれるのがけっこう面白い。定番フォントであれば、高い検出精度を確認しているが、筆記体系フォントは苦手

これは「検索ファインダー」。なぞった文字を検索してくれる。ウェブ検索のほか、動画検索もしてくれるため、徐々に検索結果が増えていくところがけっこう楽しい

画面よし! 見た目よし! カメラよし!

 グローバルモデルを国内仕様に変更したスマホとは異なり、国内前提で独自機能が盛りだくさんの機種だが、グリップマジックセンサーを活用した機能は邪魔にならず便利であったり、ミニアプリも5.2型のディスプレーを活かせるものだ。

 そういった細かい部分をカスタマイズしつつ、Android的な部分には手出しをしていないため、ほぼAndroidリファレンスのままよりも使い勝手がいいと感じる人も多いだろう。また重要度がより高まっているカメラについても、しっかりとした見直しが行なわれており、とても使い勝手のいいものになっている。ベンチマークスコアはなぜか低いのだが、動作はとてもキビキビしており、機種変更を考えている人には魅力的な1台だ。


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