細かい調整に留まりつつ
使い勝手を重視したOSチューニング
Anddroid 4.4を搭載している点以外では、2013年モデルから大きな変更は行なわれておらず、細かい調整が多い。とくに豊富なのがスリープ解除の操作だ。通常の電源/スリープボタンに加えて、グリップマジックセンサーによる握るだけでスリープ解除と、画面をなぞる場合でのスリープ解除がある。またグリップマジックには、本体を持つまで着信相手がわからないプライバシー機能、画面回転抑止、着信音量ダウンなどの機能があり、それらの操作は握るか握っていないかで判定されるため、操作方法を覚える必要がない。
次にホーム。3ラインホームから2ラインのホームに変更され、いわゆるホーム画面とアプリ一覧の構成になっている。この部分は自由にホームアプリをインストールする人が多いので、あまり触れる必要はないだろう。ロック画面は大きく設定した画像が表示されるほか、気温などの情報も表示される。天候は、エフェクトで表現されるため確認しやすい。
このほか、マルチタスク的な機能あるミニアプリや省エネ機能であるエコ技など、これまでに搭載された機能もしっかりと継承されている。また、ワンハンドアシストといったユニークな機能もあり、手のサイズが小さい人でも片手操作に対応する(といっても、物理的なサイズは変化しないが……)。
ベンチマークは3DMARKとAntutuベンチマークで計測を行なった。CPUはMSM8974ABで、2.3GHz動作のクアッドコアになっており、カタログスペック上ではハイスペックスマホになる。ベンチマークの結果を見てみると、スコアとしては数世代前のものになってしまった。
ただ、実際の操作やゲームアプリの動作は快適であり、極端にGPUを使用するゲームアプリの数は少なく、パズル&ドラゴンズのようなエフェクト程度の処理をスムーズに行なえるレベルに留めていると思われる。また戦闘シーンが3Dグラフィックスである「スクールストライカーズ」でも処理落ちすることはなかったため、それほど気にするスコアではないといえるだろう。
バッテリー容量は3150mAh。連続通話時間は約1390分と、これも最近のスマホらしく大容量バッテリーで長時間駆動になっている。今回のチェックは次の通り。輝度は自動調整にした状態で、約1時間40分ほど通信を継続する形で行なった。エコ技はオフで、場所は電波状態がいつもよろしくない品川駅構内。結果としては、100%から80%のバッテリー残量になった。エコ技をオフにしていたため、時間の関係でバッテリーを使い切れなかったのが残念だが、ある程度の目安にはなるハズだ。また電波状況のいい環境であれば、もう少しバッテリーの減り少なくなるだろう。
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