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最新パーツ性能チェック 第160回

爆発的人気の「Crucial MX100」は噂通りの“価格破壊者”だった

2014年06月28日 15時00分更新

文● 橋本 新義

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M550にはライト性能で負けるが
M500には“負ける要素なし”

 まずはCrysitalDiskMarkから。最初にランダムデータと0Fill、1Fillデータで速度の変化がないかをチェックしてみたが、デフォルトのランダムデータとほぼ変わりのない結果となった。Marvell製コントローラーらしく、データによる値の変化はないと考えてよさそうだ。

MX100 ランダムデータ

MX100 0Fill

MX100 1Fill

 結果としては、シーケンシャルリードでは公称よりは若干低いものの、シリアルATA SSDとしては第一線級の500MB/秒超えに。シーケンシャルライトでも約350MB/秒と、こちらは公称値(330MB/秒)を超えている。

 4Kランダムリード(QD=32)でも371MBオーバー。これをIOPS値に直すと9万576となり、公称の8万5000以上と優秀だ。続いて4Kランダムライト(QD=32)も326.8MB/秒で7万9875IOPS。公称は70000なので、こちらも公称値以上となっている。

 さらには、条件的にもっとも厳しくなる4Kランダムリード(QD=1)でも、28.03MB/秒、6万843IOPSと第一線級だ。このあたりは後述するM550との比較が参考になるだろう。

 さて、比較用に用意したM500 240GB版と、M550 256版との比較に移ろう。ポイントとしては、M500に対して全般的に性能が上がった格好になっている点と、M550との性能差だ。

MX100

M550

M500

 Crucialはもともと、M550はライト性能(とくにランダムライト)とランダムリードの性能の高さをアピールしており、確かにM550の優位はシーケンシャルライトで約140MB/秒、4Kランダムリード(QD=32)で約32MB/秒と小さくはない。

 ただし価格は、現在M550 256GB版は最安価ショップで1万7000円台と、5000~6000円ほどの差がある(2014年6月23日調べ)。強調した言い方をするならば、MX100の約1.5倍だ。こうした価格差を考えると、これだけの性能低下で済んでいるというのは、かえってお買い得に思える。

ATTO Disk Benchmarkでは
Crucial SSDの特性の“素直さ”を確認

 続いては、ATTO Disk Benchmark v2.47 で、ファイル容量別の速度を見ていこう。まず注目すべきは、MX100を筆頭に、3モデルとも“素直な”グラフを描いている点。つまりファイルの容量が大きくなると順当に性能が上がり、128~256KBでほぼ性能限界に達している点だ。

MX100

M550

M500

 Crucialは最近、このあたりの特性が素直である、つまりファイルの容量差などでの得意・不得意が出にくいことをアピールしているが、MX100でもそうした特性が継承されていることがわかる。

 3モデル間の比較としては、リードではCrystal DiskMarkほどの差が出にくいが、ライトはM500→MX100→M550の順に、性能が綺麗に上がっていくことが見て取れる。

 またM550は、ライトの限界値が高い点も優位だが、4~16KBといった比較的小容量のファイルでの速度が速いことにも注目したい。細かなファイルを含めたリードとライトが混在することが多いマルチユーザー環境や、サーバー用途、あるいはビデオ・オーディオ編集での応答性などではM550に優位があるはずだ。

 ただし全般的に見れば、MX100もかなりの水準にあることが改めて確認できる。そしてここでもM500との比較では、弱点となる箇所はなさそうだ。

PCMark 8のStorageテストでは
さらにM550との性能が接近

 最後に、PCMark 8でのStorageテストを見ていこう。これはWorld of WarcraftとBattlefield 3、Adobe Photoshopやillustrator、そしてMicrosoft WordやExcelといった代表的なアプリケーションの典型的なディスクアクセス状態をシミュレートした内容でテストを実施し、性能を比較する。

MX100

M550

M500

 使われるアプリケーションからもどことなくわかるかもしれないが、テストは一般ユーザー(いわゆるエンドユーザー)が使うPC、つまりリード性能が“効く”状況を前提としている。そのため、ライト性能を重視するSSDにとっては、若干不利な傾向となることがある。

 さて、全般的な傾向で注目したいのは、こちらも見事に性能はM500→MX100→M550の順番になっている点、そして一方で、これまでの比較的単純なベンチに比べると性能が接近する点だ。

 まずは、総合スコアとStorage bandwidth(テストを総合した転送速度の目安)に注目すると、MX100が「4977」「271.95MB/s」、M500が「4929」「218.32MB/s」、そしてM550が「4993」「293.00MB/s」となり、上述した傾向が非常に綺麗に出ている。

 個別項目では、Adobe PhotoShop Heavy(Adobe PhotoShopで、大容量の写真ファイル編集を前提とした測定)に注目したい。実はこのテストは比較的上位SSDが有利になりやすいのだが、それでも結果はMX100が361.7秒なのに対し、M500が366.8秒、M550が358.8秒と僅差であることがわかる。

 こうした点からまとめると、一般ユーザー向けの実アプリに近い環境になると、MX100のコストパフォーマンスの高さがより強調されることがわかる。

 現状でのM550が「シリアルATA 6Gbpsの枠内では、他社製品と比べた場合でも第一線級の性能を持つ」評価となっている点を勘案すると、やはり「MX100の性能はM550には負けるものの、現状のSSDとしては(低価格帯に限らずとも)十二分に通用する」とまとめても語弊はないのではないだろうか。

→次ページヘ続く (驚くべきコストパフォーマンス)

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