同門対決「SE112vsSE215」、カジュアルユースならSE112
もうひとつ、気になるSE112のライバルは、同じダイナミック型ドライバーを使った同社のSE215でしょう。価格も9000円前後と、それほど差がないので気になっている方もいらっしゃるでしょう。
SE215はイヤーモニターですから、着脱はちょっと面倒で、使うのに気合を要します。しかしSE112よりもフラットなチューニングでレンジの広さが魅力です。
SE215のハウジングとケーブルはソケットで接続されており、ケーブルがユーザー交換可能というのも魅力的です。SE112はケーブル交換ができない構造なので、マイク付きケーブルでヘッドセット化する「CBL-M+-Kミュージックフォンアダプターケーブル」のようなオプションは使えません。
ただ、イヤホン自体の着脱を頻繁に繰り返すカジュアルユースならSE112には敵いません。個人的には、気軽に扱えるという点で、SE112を持って出ることが多くなっています。
著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)
1963年生れ。フリーライター。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ