ボディは約598gと軽量、厚さ8.95mmとスリムで
ペンの書き味も上々
今回発表された「LaVie Tab W」は、NECの個人向けWindowsタブレットとしてはおよそ9ヵ月ぶりの新モデルとなる。デザインおよび機能は、2014年4月に発表された法人向けWindows 8.1タブレット「VersaPro J タイプVT」とほぼ同じなので、これをベースに個人向けモデルが展開されたと見ていいだろう。
フットプリント(設置面積)は約幅256.5×奥行き177mmで、B5サイズ(幅257×奥行き182mm)よりもひと回り小さい印象を受ける。高さは8.95mmと非常に薄く、Windowsタブレットとしては最薄クラスだ。約598gの重量についても、10.1型Windowsタブレットとしては軽い部類に含まれる。
マルチタッチ対応IPS液晶ディスプレーのサイズは10.1型で、解像度は1920×1200ドットのWUXGA。前モデル「PC-TW710M1S」「PC-TW710M2S」の解像度は1366×768ドットだったので、1画面あたりの情報量はおよそ2.2倍に向上している。またアスペクト比が16:9から16:10、画素密度が約155dpiから約224piへと変わっている点にも注目したい。実際の画面を見ると非常に精細で発色もよく、写真や動画を楽しむのに向いている。
インターフェースとしてはUSB 2.0端子、MicroHDMI端子、microSD/microSDHC/microSDXC対応メモリーカードスロットなどが用意されている。通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LANとBliuetooth 4.0に対応。タブレットとしては標準的な構成だが、プリンターやUSBメモリーなどをそのまま接続できるフルサイズのUSB 2.0端子が用意されている点はありがたい。
デジタイザーペンはワコム製ベース
「LaVie Tab W」は1024段階の筆圧感知対応のデジタイザーペンが付属する。前モデルに比べて直径が6.5mmから7.4mmと太くなったことでグリップ感が増し、さらにクリップが付いたことで使い勝手が向上している。
デジタイザーペンを使った手書き入力は遅延や線のカクつきもなく非常に快適だ。パネル上でほんのわずかにペン先が引っかかるような印象も受けたが、総合的にはストレスなく利用できる。1024段階の筆圧感知といえばワコムの製品が思い浮かぶが、NECの公式情報としてはワコム製であることは公表されていない。念のため、デバイスマネージャを確認してみたところ、ワコム製のドライバーが使われていた。