このページの本文へ

軽量仮想スイッチLINCX、「SDNで世界がどう変わるかを実証する目的で」開発

インフォブロックスがオープンソースOpenFlowスイッチ公開

2014年06月16日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米Infobloxは6月12日、OpenFlow 1.3対応のSDNソフトウェアスイッチ「LINCX」のオープンソース提供を開始した。x86サーバーやLinux KVM、Xen仮想マシン上のErlangランタイム環境で動作し、「Open vSwitch」よりもはるかに軽量な実装となっているのが特徴。

LINCXのWebサイト(Github)

 LINCXは、オープンソース(Apache 2ライセンス)で無償のOpenFlow関連ソフトウェアを開発するコミュニティ、FlowForwarding.orgを通じて公開されている。同コミュニティのコントリビューターには、InfobloxのほかにAruba Networks、ERICSSON、Ixia、Erlang Solutionsなども名を連ねる。

 発表によると、Infobloxの創設者兼CTO(最高技術責任者)であるスチュワート・ベイリー(Stuart Bailey)氏と研究チームは、「従来のハードウェアベースのネットワークを革新する新技術をSDNが迅速かつ安価にどう生み出すか実証する」ことを目的として、製品化を企図せずLINCXを開発したという。

 Erlang言語で書かれたLINCXのコードは3万4000行で、これはOpen vSwitch(約17万行)のおよそ4分の1の量。パフォーマンスは、Open vSwitchの約80%を実現するとしている。

■関連サイト

カテゴリートップへ