ヤマハ/SCSKブースは新製品花盛り
新GUI搭載のRTX1210登場!インテリジェントスイッチも展示
2014年06月12日 06時00分更新
Interop Tokyo 2014のヤマハ/SCSKブースでは、発表されたばかりのスモールビジネス向けルーター「RTX1210」がお目見えした。発売予定はやや先だが、売りとなる新GUIのできばえはなかなかであった。
ダッシュボードとLANマップの追加で見える化も進化
RTX1210はスモールビジネス市場で高い人気を誇るRTX1200の後継機種で、6年ぶりの新モデルとなる。スループットを1Gbpsから2Gbpsへ、VPN(IPsec)のスループットを200Mbpsから一気に1.5Gbpsに引き上げたほか、ショートパケットの処理性能も向上。NATセッション数も6万5534をサポートし、10個ある全ポートがギガビットEthernet対応。全体の性能が大きく底上げされている。
最大の売りは、新設計のGUIだ。「NVR500」や「RTX810」などのかんたん設定ページを取り込むことで、ネットワーク構築を容易に行なえるようにしたほか、新たに「ダッシュボード」と「LANマップ」を用意。FWX120ゆずりのダッシュボードでは、WebブラウザからトラフィックやCPUの使用率、インタフェースの使用状況がチェックできるというもの。また、LANマップはスイッチや無線LAN APの接続状態をわかりやすく表示するもので、従来はメニューのかなり奥にあった。新しいLANマップでは、スイッチや無線LAN APの接続先にあるPCやプリンター、ネットワークカメラ、POS端末まで表示できるようになり、使いやすさはますます向上しているという。なお、画面は開発中のため、変更される可能性がある。
発売予定は2014年11月。希望小売価格(税別)は12万5000円となっている。
また、SWX2200の上位モデルにあたるインテリジェントスイッチも参考出品された。ヤマハルーターなしで同社のネットワーク見える化機能が利用できるようになり、前面のディップスイッチを用いることで、他のスイッチに設定ファイルを配布できる機能を持つという。モデルとしては、SWX2200と同じ24・8ポートのほか、16ポートのモデルが展示。SFPポートが新たに搭載され、全モデル筐体がファンレスになっている。
その他、ブースではマカフィーのクラウドサービスと連携するファイアウォール「FWX120」のメールセキュリティ機能や無線LAN AP「WLX302」の端末管理なども披露されている。スモールビジネス分野において、ルーターのみならず、幅広いネットワーク機器を展開するヤマハ。クラウド時代もネットワークの重要性は変わらないということで、スモールビジネスにとって目を離せない存在だ。
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