iOSやAndroid端末でもスキャン操作できる
iOSやAndroidでもスキャンできる。手持ちのスマホやタブレットで読み込み作業を行ない、クラウドに保存しておけば、PCやほかの端末からもスキャンデータを利用できる。まずは無料の専用アプリをダウンロードする。
iX100の初期設定で接続したネットワークにスマホやタブレットで接続し、アプリを起動すれば認識する。そこで、本体背面に記載されているパスワードを入力すれば接続できる。
スキャンしたデータは一覧表示され、プレビューも可能。その後、DropboxやEvernoteなどのクラウドサービスに保存すれば良い。そのまま「GoodReader」などのアプリに送ることも可能だ。Androidアプリはこちら。
ScanSnap Connect Application(日本語版) | |||
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価格 | 無料 | 作者 | PFU LIMITED |
バージョン | 2.4.0 | ファイル容量 | 9.3 MB |
カテゴリー | ユーティリティ | 評価 | (3.5) |
対応デバイス | 全機種 | 対応OS | iOS 5.0以降 |
スキャンデータはアプリで管理・活用する
スキャンデータの管理にも気を配りたい。ScanSnapおなじみの充実アプリが同梱されているので活用しよう。PDFの管理ソフト「ScanSnap Organizer」に加え、名刺管理アプリ「CardMinder」を搭載。Windows版は家計簿アプリ「やさしく家計簿 エントリー」やMicrosoft Office SharePoint Serverに直接保存できる管理アプリ「Scan to Microsoft SharePoint」も利用できる。
「CardMinder V5.2」は11言語に対応しており、名刺データを管理できるアプリ。画像を解析して、情報をテキスト化してくれる。凝ったレイアウトの名刺などは正確に読み込めないこともあるが、修正すればいいだけで、イチから入力するよりは手間が省ける。さらに、「筆王」(ソースネクスト)や「筆まめ」(筆まめ)、「筆ぐるめ」(富士ソフト)といったアプリと住所データを連携できる。CSV形式で出力することも可能だ。
家計を管理するなら「やさしく家計簿 エントリー for ScanSnap」を活用しよう。レシートの情報を読み込み、日々の支出を管理できるのだ。とはいえ、レシートは形状がいろいろで、手書きの場合もあるので、それほど入力の手間が省けるわけではない。しかし、スキャン画像と入力データをまとめて管理できるのは頼もしい。
もちろん「Dropbox」などのクラウドにまとめて保存しておくのもいいだろう。外出先からスマホなどでスキャンデータを閲覧できるようになる。
2014年12月末までは、Evernote Premium (3ヵ月版)を期間限定で同梱しているのもうれしいところ。月額450円なので1350円お得だ。たくさんスキャンしたり、PDFファイルの検索を利用するなら、プレミアムアカウントが必要なので、まずは試してみよう。便利に感じたら、続行して契約すればいい。
スキャナーによるペーパーレス化は一度始めてしまうと、やめられないほど快適だ。書類は片っ端から捨てられるし、必要なものはまとめて保存してある。スキャンデータなのにOCR機能でテキスト検索もでき、探し回る手間がない。これまでは積んでおくだけだった紙資料の活用度が格段に向上するのだ。名刺をきちんと管理すれば人脈構築に役立つし、家計を管理すればお金も貯まる。スキャンするわずかな手間は発生するが、いいことだらけだ。ペーパーレス化に興味があるなら、最新機種のScanSnap iX100を検討してみてはいかがだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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