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NTT西日本「スマート光ハートビートプロジェクト」

大塚愛さんが「心音」をもとに楽曲制作、人の鼓動はノリやすい?

2014年06月10日 17時00分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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アーティストの大塚愛さんが「スマート光ハートビートプロジェクト」のアンバサダーに就任

 西日本電信電話は6月10日、全国1万人の気持ちをつなぐ「スマート光ハートビートプロジェクト」を開始し、プロジェクトアンバサダーにアーティストの大塚愛さんが就任すると発表した。

 プロジェクトは同社が2012年から推進中の「スマート光構想」の一環。新しいコミュニケーションの形を創造することを目標とした試みだ。人間の気持ちを象徴するものとして「心音」(ハートビート)を設定し、全国各地で心音を集める「ハートビートキャラバン」を4ヵ月に渡って実施する。その後、収集された1万人分の心音を素材にアンバサダーである大塚愛さんがオリジナル楽曲を制作し、12月から翌年3月にかけて楽曲を披露。プロジェクト活動を推進していく。

 キャラバンはNPO法人「ファザーリング・ジャパン」「マミーズサミット・全国ネット」のイベントおよび大塚愛さんのコンサート会場などで実施される。心音を収集する会場ではNTTグループの鼓動に関する研究技術やワークショップを体験できる。スマートフォンを通じて遠隔地からも心臓の鼓動を音や光で体感できるアプリケーション「ドキドキ鼓動配信アプリ」の体験会、心臓の鼓動を手のひらに置いた機器により体感・共有することで、命の大切さや新しいつながりを体験するワークショップ「心臓ピクニック」などを予定している。

出来上がるのは「ノリやすい」曲?

NTT西日本代表取締役兼社長の村尾和俊氏

 NTT西日本代表取締役社長の村尾和俊氏は、「我々のミッションは、心と心をつなぐコミュニケーションを人々に届けることだと思っている。心を象徴するハートの心音にインスピレーションを受け、大塚さんの素晴らしい感性で楽曲をまとめていただければ」と語った。

「ドキドキ鼓動配信アプリ」の解説をするNTT物性化科学基礎研究所 主幹研究員の塚田信吾氏。実はこの時、着るだけで生体情報の継続測定が可能な機能素材「hitoe」を着用しており、実際に自分の鼓動を聞かせてくれた。

心臓ピクニックのデバイスを手にしたNTTコミュニケーション科学基礎研究所 主任研究員の渡邊淳司氏。「技術的に新しいことではないが、このような届け方をすることで『生』を受け止め直す機会になれば」と述べた。

大塚さんと村尾氏

 アンバサダーの大塚愛さんは「ずっと大阪に住んでいて、昔からNTT西日本にはお世話になっていたので、まさかここでつながれるとは」と切り出し、実際に体験したという「心臓ピクニック」については、「鼓動を手に持って、身体の感覚で感じられるのにびっくりした。ほかの人の鼓動を感じられるというのも大きい」と語った。

 「素材が用意された状態で曲を作るのは初めてなので、どういう曲ができるかは未知数だけど、心臓の鼓動は意外といいキックのある低音だし、ノリやすい曲がいいかもしれない。鼓動にも一万人の個性があると思うので、そういうところも出せていければと思う。人の生きる道には限界があるけど、鼓動が止まってしまったあとも、それをずっと未来にまでつないでいけるような楽曲にしたい」とした。

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