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マイクロソフト・トゥディ 第98回

MacBook Air / Proを駆逐してやる!—「Surface Pro 3」

2014年06月12日 11時00分更新

文● 大河原克行

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「これさえあれば、何もいらない。」

 Surface Pro 3では、Surface Pro 2と同じ「これさえあれば、何もいらない。」というマーティングメッセージを継続することになる。

 しかし、そのメッセージには変更はなくても、ユーザーターゲットは大きく変わることになる。

 これまで日本マイクロソフトがターゲットとしてきたのは、“タブレットにするか、PCにするかを迷っていたユーザー”に対して、「これ1台で間に合う」という提案だった。そして、若年層や女性層も主要ターゲットとし、新規ユーザーの獲得にも意欲をみせていた。東京・表参道に期間限定のSurfaceショールームを開設したのも、タブレットを持っていない顧客層への訴求が狙いだったことを裏づける。

MacBook Proのパフォーマンスを、Mac Book Airの軽さで実現

 一方Surface Pro 3では、新規顧客層に加えて、すでにPCを所有しているユーザー層が重要なターゲットとなる。

 ひとつのターゲットは、Macbookシリーズを購入しようと考えているユーザーである。

 WindowsからMacBookシリーズへの乗り換え目立つ中、Surface Pro 3であれば、「Office Home and Business 2013」がプリインストールされており、今までのアプリケーション資産や周辺機器の資産、さらには業務ソフトウェアのような法人向けアプリも、そのまま使える点を訴求していくという。

 「Windows搭載PCを利用しているユーザーに対して、MacBookシリーズに行かなくても、『Surface Pro 3』があるという提案をしたい」と、日本マイクロソフトの樋口泰行社長は語る。

 また、「MacBook ProのパフォーマンスをMac Book Airの軽さで実現するのがSurface Pro 3である」として、特に11〜13型ディスプレイ領域において、アップル対抗への強力に打ち出す考えだ。Surface Pro 3の液晶ディスプレーサイズが12型に拡大したことによる、新たな訴求戦略だともいえる。

Surface Pro 3は、薄さ9.1mmで、重量800g。11インチMacBook Airよりも軽い

発表会には、アドビシステムズのクリエイティブ ソリューション第1部デジタルイメージング製品担当グループリーダーの栃谷宗央氏も登壇。現在開発中のAdobe Photoshopの開発版をデモ。ペン操作に対応し、2本指でのズーム操作など、タッチ操作のサポートを紹介した

13インチMacBook Pro(Retinaディスプレイの場合は重量1.57kg。非Retinaの場合は2.06kg)との重さ比較。Surface Pro 3は、キーボードカバー、Surface Pen、ACアダプターに加え、リンゴを載せているが、それでも軽いとアピール

直販サイト「マイクロソフト ストア」(Microsoft Store)のSurface Pro 3販売ページには、製品やスペックの紹介とともに、アップルの13インチMacBook Airとの比較が掲載されている。

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