「これさえあれば、何もいらない。」
Surface Pro 3では、Surface Pro 2と同じ「これさえあれば、何もいらない。」というマーティングメッセージを継続することになる。
しかし、そのメッセージには変更はなくても、ユーザーターゲットは大きく変わることになる。
これまで日本マイクロソフトがターゲットとしてきたのは、“タブレットにするか、PCにするかを迷っていたユーザー”に対して、「これ1台で間に合う」という提案だった。そして、若年層や女性層も主要ターゲットとし、新規ユーザーの獲得にも意欲をみせていた。東京・表参道に期間限定のSurfaceショールームを開設したのも、タブレットを持っていない顧客層への訴求が狙いだったことを裏づける。
MacBook Proのパフォーマンスを、Mac Book Airの軽さで実現
一方Surface Pro 3では、新規顧客層に加えて、すでにPCを所有しているユーザー層が重要なターゲットとなる。
ひとつのターゲットは、Macbookシリーズを購入しようと考えているユーザーである。
WindowsからMacBookシリーズへの乗り換え目立つ中、Surface Pro 3であれば、「Office Home and Business 2013」がプリインストールされており、今までのアプリケーション資産や周辺機器の資産、さらには業務ソフトウェアのような法人向けアプリも、そのまま使える点を訴求していくという。
「Windows搭載PCを利用しているユーザーに対して、MacBookシリーズに行かなくても、『Surface Pro 3』があるという提案をしたい」と、日本マイクロソフトの樋口泰行社長は語る。
また、「MacBook ProのパフォーマンスをMac Book Airの軽さで実現するのがSurface Pro 3である」として、特に11〜13型ディスプレイ領域において、アップル対抗への強力に打ち出す考えだ。Surface Pro 3の液晶ディスプレーサイズが12型に拡大したことによる、新たな訴求戦略だともいえる。
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