「HomeKit」のポイントは「グルーピング」と「シナリオ制御」
「HealthKit」はすでにiOS 8とともに紹介されているが、「HomeKit」の提供によりiPhoneによるスマート家電制御が容易になる。
すでにネットワーク操作に対応したスマート家電各社の製品や標準規格にAppleでは準拠していると説明しており、今回のHomeKitでのポイントは「グルーピング」と「シナリオ制御」のふたつにある。
例えば家庭内に複数のスマート家電が存在する場合、部屋ごとや種類(電灯など)ごとにグルーピングを行なうことで、一括制御が簡単になる。そして「就寝モードではカーテンを閉めて消灯して目覚ましをセットする」といった“シナリオ”を想定した一括制御手順を記録しておくことで、iPhoneからのスイッチひとつで手順をそのまま実行できる。こうした制御はSiriにも対応しており、「Go to sleep」みたいな音声コマンドを入力するだけで端末を操作せずにすぐに実行できる。
ストレージや一定容量のアクセスが無料開放
「CloudKit」
アプリからiCloudを簡単に利用できるようにするためのフレームワーク「CloudKit」も紹介された。これはAmazon.com、Google、Microsoftといったライバル各社が提供しているクラウドサービスに追随するもので、同時にiOSアプリ開発者に対しての支援策にもなっている。ストレージや一定容量のアクセスが無料開放されており、開発者にiCloudとiOS利用を促す狙いもあるとみられる。