このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

4K時代のシャープの回答

4K試験放送を最短距離で体験できる「AQUOS UD20」

2014年06月16日 11時00分更新

文● 折原一也、写真●小林 伸

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 そしてもうひとつ、筆者が実際にUD20を視聴してみて驚いたのが、アンダーバー型のスピーカーを分離して搭載した「サウンドバー」の採用だ。これが4Kテレビのなかでも屈指の高音質を実現しているのだ。

 「前回のUD1の音は頑張っていたのですけど、デザインを目立たせるため狭額にしているので、音が目立たないと言われていました。同じ作り方をしていたら同じことを言われるので、あえてディスプレイーの下に2万円近くするようなサウンドバーがTVに付いていますよ、としました。またデザインも普段はスピーカーの丸を隠すのですが、今回は丸いスピーカーを残そうという主張と、特徴を目で見てわかるようにしたいと出しました」

テレビの下側に独立したスピーカーを配置したような独特なデザインが印象的な「サウンドバー」。しっかりとしたゆとりある体積の箱の中にスピーカーがおさめられており、テレビのスピーカーという常識からは想像できないほど迫力あるサウンドを奏でる

テレビとしてはかなり大型のユニットを採用。円形の部分が少し下にはみ出ることで、見た目にも存在感がある

リモコンには映像モードを切り替えるためのボタンに加え、音声モードの切り替えるためのボタンも新たに追加された。音へのこだわりはこういったところからも感じ取れる

 「サウンドバー」の内部的には8スピーカーによる2.1ch構成で、2cm径のツィーター×2、5.7cmミッドレンジ×4、4×7cmウーファー×2の3ウェイだ。デジタルアンプを内蔵し、ミッドレンジユニットの振幅限界などをあらかじめ解析しデータとして持っておく。そのフィードバックを利用して、最大入力レベルでの駆動を可能にするという「インテリジェントドライブ」も搭載する。

高画質な写真を楽しむという点にも4K AQUOSはこだわっている。4Kパネルであれば800万画素相当の写真をドット・バイ・ドットで表示可能。本体側面のSDカードスロットに撮影したデータを保存したカードを差し、コンテンツマネージャと呼ばれるメニューから呼び出す

ハイコントラストで写真をよりドラマチックに表現する「フォト」モードや、忠実な再現を主眼とした「sRGB」など映像モードを切り替えてみると、同じ写真でも印象がずいぶんと異なる

 以上、AQUOS UD20に搭載された技術を見ていくと、「AQUOS 4Kレコーダー TU-UD1000」と同時という「4K試験放送対応」の登場、10月よりNTTぷららがスタート予定の「ひかりTV」の4Kビデオオンデマンドサービスに対応する「HEVC 60pデコーダー」の搭載、そして「リッチカラーテクノロジー」「アダプティブ・アップコンバート」「ピクセルディミング」の高画質、「サウンドバー」とAQUOSらしい先進的な取り組みと、過去のAQUOSシリーズの歴史の蓄積が融合したバランスの良いモデルに仕上がっているように思える。

 発売日は60型の「LC-60UD20」と70型「LC-70UD20」は6月25日、52型の「LC-52UD20」は7月15日発売と最後発となるが、まさに主役は遅れてやってくるというほど完成度の高いモデルとなっているのだ。

 6月25日、AQUOS UD20スペシャルサイトが公開された。サイトではAQUOS UD20の機能を、コンセプトと共に語るムービーの閲覧が可能だ。また、合わせてテクノロジーサイトも更新された。こちらは機能をより詳細に把握できる内容となっており、AQUOSの「THXディスプレイ規格」認証について、THX開発技術者のJon Cielo氏によるメッセージも観られる。詳細は下記をご覧いただきたい。

  • AQUOS UD20スペシャルサイト
  • テクノロジーサイト
  • (提供:シャープ)

    前へ 1 2 3 4 5 次へ

    カテゴリートップへ

    週刊アスキー最新号

    編集部のお勧め

    ASCII倶楽部

    ASCII.jp Focus

    MITテクノロジーレビュー

    • 角川アスキー総合研究所
    • アスキーカード
    ピックアップ

    デジタル用語辞典

    ASCII.jp RSS2.0 配信中