隠れてる猫っていい。ちょっと引っ込んだところにいて、人の気配を感じるとちょろっと頭だけ出してじっと様子を伺う感じが結構たまらんのである。
人なつこくて不用意にとことこ歩いてくるより、物陰からそっと見つめ合う感じの方が萌えるってもんじゃないすか。あれにしろこれにしろ。
たとえば、こんな感じ。
自転車でつつーっと走ってたらふと右手に猫の姿を感じ取り、ちょっと離れたところに駐めてそっと近寄ったら、塀の上にいた猫がだっと飛び降りて逃げたのである。
まあそれだけならよくある話なんだが、まだその変にいないかなと覗き込んだら、いきなり隠れてたヤツと目が合ってびっくりって感じで、どきっとしちゃいましたですよ。
もうひとつ、じーっと隠れて様子を伺ってる写真。互いに次の一手を待つ緊張感がある。
こういうときは手前に何か入れてボケさせると、猫との距離感が表現できる上に覗いてる感が高まってよい。いわゆる「前ボケ」。わざと、猫を邪魔しない程度に手前に被写体を置いてボケさせるのだ。
冒頭のボートの下に隠れてる子猫写真も、わざと手前に波板を入れている。隠れてる子猫の、気になるけどちょっと怖がってるという感じはいいよねえ。この時期ならではの表情を見せてくれる。
(次ページに続く、「隠れた(つもり!?)の猫も撮っちゃう!」)
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