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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第358回

オリンパス「Stylus 1」「XZ-2」などで隠れ猫を撮る!

2014年06月06日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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芦ノ湖畔で見つけた子猫。ボートの下に隠れてるところを目が合っちゃいました。もう大人になったろうな(2012年9月 オリンパス OM-D E-M5)

芦ノ湖畔で見つけた子猫。ボートの下に隠れてるところを目が合っちゃいました。もう大人になったろうな(2012年9月 オリンパス OM-D E-M5)

 隠れてる猫っていい。ちょっと引っ込んだところにいて、人の気配を感じるとちょろっと頭だけ出してじっと様子を伺う感じが結構たまらんのである。

 人なつこくて不用意にとことこ歩いてくるより、物陰からそっと見つめ合う感じの方が萌えるってもんじゃないすか。あれにしろこれにしろ。

 たとえば、こんな感じ。

「見たな」って顔で見つめられてびっくりしたの図。猫はまず安全な距離をとり、そこから相手をそっと観察するのだ。それがケモノっぽくていい。にしてもこの目付きはアサシンか!(2013年1月 オリンパス XZ-2)

「見たな」って顔で見つめられてびっくりしたの図。猫はまず安全な距離をとり、そこから相手をそっと観察するのだ。それがケモノっぽくていい。にしてもこの目つきはアサシンか!(2013年1月 オリンパス XZ-2)

 自転車でつつーっと走ってたらふと右手に猫の姿を感じ取り、ちょっと離れたところに駐めてそっと近寄ったら、塀の上にいた猫がだっと飛び降りて逃げたのである。

 まあそれだけならよくある話なんだが、まだその変にいないかなと覗き込んだら、いきなり隠れてたヤツと目が合ってびっくりって感じで、どきっとしちゃいましたですよ。

 もうひとつ、じーっと隠れて様子を伺ってる写真。互いに次の一手を待つ緊張感がある。

お寺かどっかだったと思う。猫とわたしでほぼ同時に相手を発見し、その場でじっと見つめ合ったの図(2010年7月 ソニー NEX-3)

お寺(かどこか)だったと思う。猫と私でほぼ同時に相手を発見し、その場でじっと見つめ合ったの図(2010年7月 ソニー NEX-3)

 こういうときは手前に何か入れてボケさせると、猫との距離感が表現できる上に覗いてる感が高まってよい。いわゆる「前ボケ」。わざと、猫を邪魔しない程度に手前に被写体を置いてボケさせるのだ。

猫と私の間に壁やら手すりやらいろいろあるんだけど、その隙間からうまく覗いてみた。猫的にはうまいこと隠れてるつもりのようで警戒してない、というかのほほんとしすぎ(2012年12月 オリンパス E-M5)

猫と私の間に壁やら手すりやらいろいろあるんだけど、その隙間からうまく覗いてみた。猫的にはうまいこと隠れてるつもりのようで警戒してない、というかのほほんとしすぎ(2012年12月 オリンパス E-M5)

 冒頭のボートの下に隠れてる子猫写真も、わざと手前に波板を入れている。隠れてる子猫の、気になるけどちょっと怖がってるという感じはいいよねえ。この時期ならではの表情を見せてくれる。

(次ページに続く、「隠れた(つもり!?)の猫も撮っちゃう!」)

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