Windows 8.1 Updateで10時間以上駆動!
カタログ上では「LuvBook L」は約11.5時間のバッテリー駆動が可能とされている。これは「JEITA バッテリー動作時間測定法Ver.1.0」と呼ばれる計測方法を用いた結果で、ほかのモデルとの比較用としては参考になるものの、実際の駆動時間とは大きな差がついてしまうことが多い。また公式サイトで紹介されているように、「LuvBook L」でのテストにあたってはさまざまな省電力設定が施されている。
そこで実際の運用に近い状態で、どれだけバッテリーが長持ちするかのテストを行なった。ベンチマークに用いたのは「BBench」で、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効にしている。まずはWindows 8.1の電源プランを「バランス」に、ディスプレーの明るさを40%に設定したところ、8時間48分でバッテリー残量が5%となり、休止状態へ移行した。
次に電源プランを「省電力」に、ディスプレーの明るさを最小の0%に設定したところ、駆動時間は9時間8分だった。カタログ上の公称値である約11.5時間よりは短いが、実際の運用でこれだけ長持ちすれば十分だろう。ネットを使わない時は無線LANをオフにすることで、バッテリーがもっと長持ちするはずだ。
ここでさらに、Windows 8.1 Updateを適用した場合のバッテリー駆動時間も紹介しよう。アップデート後に同じテストを行なったところ、電源プランが「バランス」、ディスプレーの明るさが40%の設定で、8時間34分。電源プラン「省電力」でディスプレーの明るさが0%では、10時間12分という結果となった。
アップデート前後のテスト結果を比較しよう。電源プランに「バランス」を設定した場合は駆動時間がやや短くなっているが、「省電力」に設定すると1時間以上も伸びている。前者のテストは計測タイミングによる誤差の可能性もあるため、バッテリー性能についてはほぼ変わらないと見ていいだろう。だが電源プランを「省電力」に設定すると、明らかにバッテリー性能が向上している。アップデートによって内部処理が効率化され、その結果バッテリー消費が抑えられているのかもしれない。「LuvBook L」を持ち運び用途で使うなら、Windows 8.1 Updateを適用しておいたほうが良さそうだ。
モバイル性能の面でもコストパフォーマンスは抜群
「LuvBook L」のスペックは標準的なものだ。だが直販価格が9万9800円(税別)と値段が手頃である点を考えれば、このサイズのマシンをモバイル用途向けに購入するのもアリだ。
バッテリー性能もテスト結果の通り、これだけのスタミナがあれば丸1日充電しなくても心配はないだろう。「LuvBook L」はCPUやストレージなどマシンの基本性能だけでなく、モバイル性能についても抜群のコストパフォーマンスを持っている。