なめらかな操作画面に先進的なデザイン
日本メーカーに負けていないLGの4Kテレビ
最後は韓国勢のLGエレクトロニクス。自社で生産している4K IPSパネルを採用しており、広視野角を実現。大画面では視野角の影響が出やすいため、IPSパネルの採用は大きなアドバンテージと言えるだろう。
ラインナップとしては、LA9700シリーズ(65V/55V型)と、スタンダードモデルとなるLA9650シリーズ(55V型)の2つとなる。LA9700シリーズは4K/60pには対応していないが、アップグレードサービスで対応可能になることがアナウンスされている。
LA9700シリーズは独自の直下型LEDバックライト「NANO FULL LED」を採用し、LA9650シリーズはエッジ型LEDバックライトを採用しているのが大きな違いだ。共通する特徴としては、HEVCデコーダーを内蔵しており、今後の4Kコンテンツの配信にも対応可能となっている点。
両者を比べると、画質的には直下型のLA9700シリーズに優位性があるが、最新モデルであるLA9650シリーズの方が機能的には進化している部分も多い。
操作メニューは、なめらかな画面の切り替えなど快適な操作性を実現したWebOSを採用。ポインターによる操作にマジックリモコンと合わせ、テレビ放送や動画配信、各種アプリなどのコンテンツの切換を直感的に行なえるようになっている。
そして、LGエレクトロニクスのモデルは、洗練度の高いデザインも注目だろう。ベゼル枠がほとんどないかのようなスタイルで、フレーム部分の厚みも約1cmとそのスリムなフォルムと洗練されたデザインは大きな魅力と言える。
ますます魅力を増した4Kテレビ
まずは4K試験放送でその実力を確かめよう
同じ液晶とはいえ、まだまだ進化の途上にある4Kテレビは、その実力の向上も著しい。当然ながら、4Kテレビは解像度が高いため、映像の情報量が増すので、各社の画作りの個性や、さまざまな映像コンテンツを見た印象の違いもわかりやすい。
実際に買うかどうかはともかく、まずは最新4Kテレビの実力を確認してみてほしい。6月2日以降の4K試験放送はそのいい機会になるはず。
比較的規模の大きな量販店ならばきっと4K試験放送が見られるはずなので、ぜひとも足を運んでみてほしい。4Kテレビが必要か否か、それはまずは4Kテレビの映像を見てから決めよう。
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