精細感はバッチリ! 色再現と視野角がやや不足
さっそく4K映像を映してみよう。4K映像はソニーの4Kハンディカム「HDR-AX100」を使用。撮影した4K/30pの映像をHDMI接続で表示してみると、何の問題もなく表示された。
なお、HDMI入力時は4K/30pまでの入力で、4K/60p入力に対応するのはDisplayPort接続時のみとなる。
映像を見てみると、4Kらしい精細感はしっかりと感じられる。ノイズ感もあまり目立たず、4Kらしい緻密な映像を満喫できる。
ちょっと気になったのは色再現だ。明るく見やすいものの、色はやや浅めで赤などの原色の発色が物足りない。花の色も黄色などの中間色は比較的きちんと再現できているが、赤色の鮮やかさが不足しており、全体に薄味な印象になってしまう。
スペック上の色域はAdobeRGBを72%カバーしているということだが、もう少しがんばってほしいと感じる。
もうひとつ気になった点は視野角だ。スペックでは公表されていないがおそらくはTN液晶パネルを使っているようで、基本的に画面の正面に顔を向けないと、コントラスト感の低下が著しい。
特に上下の視野角が狭く感じられたので、チルト機能を使ってきちんと画面の向きを合わせる必要はあるだろう。個人用のPCディスプレーならばそれほど深刻な問題ではないだろうが、テレビ的な動画コンテンツなどを見るような使い方では少々不便に感じるところもある。
7万円という価格はかなり魅力で、省スペースでより広大なデスクトップが欲しいという人には大きな価値があるだろう。反面、静止画や動画といったコンテンツの再生では色再現に不満を感じやすい。購入を考えるなら、このあたりが検討のポイントとなるだろう。
次ページへ続く、「6万円台で買えるデル P2815Q」
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